グロソブvs外貨リバランス2010.8
長期金利は7年ぶりの低水準ですか。なんか、最近はおとなりの中国も米国債を処分し、円債を購入しているみたいですからね。でも、金利が下がって、すなわち、債券価格が上がったからと言って、あまり嬉しくはありませんね。たしかに、手持ちの社債の評価額なんか全てプラスで、今のところどれを途中売却しても利益が出ますが、特に売る気もないですしね。さて、2006年の7月にグロソブの毎月決算型を解約しましたが、その辺で、どうもグロソブは為替にすら負けてんじゃないの?という疑問があったものですから、この解約直後にグロソブと同じ割合で外貨のMMF、預金を持ってみて、グロソブと競わせてみようということで始めた企画でした。競わせている相手は、まだ解約していない手持ちのグロソブ3ヶ月決算型で、ノルウェークローネ以外の北欧2カ国、および、日本円を除く、6カ国通貨をグロソブと同じ割合で持ってみて、これを外貨パックとします。で、両者の評価額を比較してみようと言うことです。グロソブも外貨パックとして保有しているMMF、預金もすべて、分配金は税引き後再投資です。しかし、グロソブの通貨バランスは時とともに変化しますので、なるべく同じ条件で競わせるためには、たまにリバランスする必要があります。そこで、毎月最初の週末に買い増しによるリバランスを行うことにしました。基本的に、長期戦に備えて額はかなり少額で抑える方針です。前回のネタは以下に。グロソブvs外貨リバランス2010.7これまで、週末および月末の外貨パック、および、グロソブの評価額は記録しており、比較を開始した2006.7.26の値を100とした比較グラフは以下の通りです。むろん、追加購入リバランスをした際には指数の連続性を保つため適宜補正を加えています。8月は1日が日曜日でしたので、最初の週末の定義もよく分かりませんが、その次の週末は海外渡航中ということで、14,15日の週末にチェックしてみました。その結果、USD基準にした場合、特に下記の目標範囲を逸脱しておりませんでしたので、まあ、最近は変化が少ないのかなという印象です。で、そのグロソブの通貨構成ですが、ここのところギリシャショックなどの影響もあり、EURがずっと弱い状態が続いてきましたので、EURをどんどん減らしてきておりましたが、ここへ来て今度はUSDが弱いというわけで、7月はじめに比べ、現在ではUSDがわずかに減って、EURを逆に増やしてきました。EURの減少傾向も底を打ったという感じです。その他の通貨はあまり動いておりませんが、NOKがずいぶん減っていますね。ただ、こちらは下記目標範囲が広いので、目標から逸脱するほどではありません。まあ、これを含め、どの通貨も目標範囲内ですが、今後もUSDとEURの関係はUSD減らし、EUR増やしという感じになっていくかもしれませんので、やや少なめになったEURを多少増やしましてバランスをUSDに合わせました。今回はこれだけで、他通貨は動かしておりません。外貨パックのグロソブに対する目標範囲は以下の通りです。USDとEUR:USDまたはEUR基準で計算した額の±3%以内GBP, AUD, CAD:USDまたはEUR基準で計算した額の±10%以内NOK:NOK単独以上、北欧3カ国通貨合計以下グロソブの通貨構成(作成基準日2010.8.12週報)USD=28.0%, EUR=26.2%, GBP=3.3%, AUD=11.0%, CAD=10.8%, NOK=6.6%, JPY=6.9%ソニーバンクTTB(JPY, 2010.8.14、NOKは新生銀行TTB)USD=85.95, EUR=109.72, GBP=133.91, AUD=76.74, CAD=82.30, NOK=13.76リバランス後保有残高(USD, EUR, CADはMMF、GBP, AUD, NOKは定期預金、ただし、いずれも少額の普通預金を含むこともある。)USD=2,527.95, EUR=1,840.40, GBP=188.15, AUD=1,047.49, CAD=938.28, NOK=6,585.66