グロソブvs外貨リバランス2010.3
産業ファンドは譲渡益を発生させて物件入れ替えをしましたが、仲間内で回している感じですかね。今期は上方修正ですが、総資産が減る分、来期以降の巡航速度はやや低下するかもしれません。底地だから建物減価償却費の負担がないので分配金向上とか言っていますが、それは差額でさらなる物件取得をすることが前提でしょうね。差額分40億円は取得余力とか言っていますが、ここの課題は有利子負債の多さで、それを改善するための増資が頓挫したということですので、負債を圧縮した方がいいんじゃないかと思いますけど。さて、2006年の7月にグロソブの毎月決算型を解約しましたが、その辺で、どうもグロソブは為替にすら負けてんじゃないの?という疑問があったものですから、この解約直後にグロソブと同じ割合で外貨のMMF、預金を持ってみて、グロソブと競わせてみようということで始めた企画でした。競わせている相手は、まだ解約していない手持ちのグロソブ3ヶ月決算型で、ノルウェークローネ以外の北欧2カ国、および、日本円を除く、6カ国通貨をグロソブと同じ割合で持ってみて、これを外貨パックとします。で、両者の評価額を比較してみようと言うことです。グロソブも外貨パックとして保有しているMMF、預金もすべて、分配金は税引き後再投資です。しかし、グロソブの通貨バランスは時とともに変化しますので、なるべく同じ条件で競わせるためには、たまにリバランスする必要があります。そこで、毎月最初の週末に買い増しによるリバランスを行うことにしました。基本的に、長期戦に備えて額はかなり少額で抑える方針です。前回のネタは以下に。グロソブvs外貨リバランス2010.2これまで、週末および月末の外貨パック、および、グロソブの評価額は記録しており、比較を開始した2006.7.26の値を100とした比較グラフは以下の通りです。むろん、追加購入リバランスをした際には指数の連続性を保つため適宜補正を加えています。ここのところユーロ安につき、グロソブも対する外貨パックもややさえないポジションにおります。ユーロ安は少し長引くかもしれませんね。しかし、消去法的に日本円が買われるってのは止めて欲しい。ギリシャの債務はGDP比120%とか130%くらいらしいですが、ちゃんと日本の債務のGDP比も見て欲しい感じですねえ。どこかで事故的に長期金利が急上昇でもすれば、一巻の終わりですけどねえ。さて、1ヶ月前まではEURの割合を高水準で保ってきたグロソブですが、ここへ来てさすがに減らしてきたようです。EURを大きく減らし、USDをかなり増やして来ました。他に増やしているものはJPYです。他通貨の変化は少ないですが、今回は主要2通貨のバランスが大きく変化していますので、単なる買い増しのみで対応することが困難で、よって、グロソブと同様、EURを減らして、USDを買い増しにより増やしました。他通貨はだいたいバランスが良かったのですが、GBPが少し足りなかったので、こちらも若干増やしました。AUD, CAD, NOKはいじっていません。ただ、NOKは来月4月に満期になる定期預金ですので、満期時にバランスをとって、下記目標範囲の中央近くに持ってくる予定です。外貨パックのグロソブに対する目標範囲は以下の通りです。USDとEUR:USDまたはEUR基準で計算した額の±3%以内GBP, AUD, CAD:USDまたはEUR基準で計算した額の±10%以内NOK:NOK単独以上、北欧3カ国通貨合計以下グロソブの通貨構成(作成基準日2010.3.4週報)USD=20.0%, EUR=35.7%, GBP=6.2%, AUD=9.5%, CAD=7.8%, NOK=7.8%, JPY=8.1%ソニーバンクTTB(JPY, 2010.3.6、NOKは新生銀行TTB)USD=90.07, EUR=122.77, GBP=136.35, AUD=81.57, CAD=87.27, NOK=15.19リバランス後保有残高(USD, EUR, CADはMMF、GBP, AUD, NOKは定期預金、ただし、いずれも少額の普通預金を含むこともある。)USD=1,832.83, EUR=2,403.10, GBP=364.64, AUD=975.81, CAD=717.24, NOK=4,749.04