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August 28, 2020
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カテゴリ:詩とやまと歌と
​​「イクラ」の語源はロシア語で、魚・両生類一般の卵を指す言葉でした。房状の「筋子」を一粒づつほぐしたものが「イクラ」です。

 イクラを題材にした歌をみつけました。
舌の上のイクラの粒をつらぬきてわが犬歯ある位置を意識す
生るべき稚魚のいくつをかなしめば眼ふとつむりイクラを噛みき
重々しき油となりて歯にまとふイクラ幾粒は稚魚の葬り


 富小路禎子氏の歌集『未明のしらべ』から。
実感としてよくわかる歌です。犬歯でかみしめる、噛んだイクラの皮膜が破れて油質の液体が出てくることは現実そのもの。
 そこから先が詩人、歌人の捉え方になります。
 食べることは、人間以外の存在の命をいただくこと。生まれるべき前の生命をさえいただいて、私たちは生きます。他者によって生かされる存在の私たち。命は悲しく愛おしい。


 歌道の家柄、富小路家は、藤原氏の末裔にして子爵の家柄でしたが、戦後は禎子氏自ら〝斜陽族〟というような状況でした。
 禎子氏は都会風景とそこから触発される心情を歌にしました。

            引用および参照元:『現代歌集大全 第十三巻』筑摩書房​​





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Last updated  August 28, 2020 12:00:18 AM
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