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テーマ:読書の愉しみ(964)
カテゴリ:ミステリー三昧
セスナ機のパイロット工藤は、受付嬢の美弥と不倫関係にありました。
大胆であっけらかんとした性格の美弥に対して、妻の真由美は、きちんと家事をこなすおとなしい性格でした。 自信家の工藤は2人の女をうまく操縦しているつもりでしたが…。 一言で言えば「女をなめんなよ」という話。 題名の「バーティゴ」は、「空間識失調」。航空機の操縦士が平衡感覚を失い、空と地上を逆に感じてしまう状態を言います。 バーティゴの状態に陥ったときは、自分の感覚を捨てて計器に従わなければ事故につながりますが、想像を絶する苦痛を伴うものなのだそうです。 実際、バーディゴに入る場面も出てきますが、象徴的なタイトルです。真由美が行う、鏡を活用したマッサージのリハビリは新鮮でした。 参照元:松村比呂美『恨み忘れじ』角川ホラー文庫 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 27, 2021 12:00:18 AM
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