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June 26, 2021
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カテゴリ:詩とやまと歌と

紫陽花は咲きあふれたり月光(つきかげ)の青きひかりは庭にかがよふ
朝風は閃(ひらめ)くに似てすがしけれ紫陽花の露をふきこぼしたり

紫陽花のある風景を爽やかに詠んだ歌に思えますが、実は連作の中間に
​​​わが眠りいずくに求(と)めむけふのたより友の二人が血を喀きにけり​​
の歌が挟まれています。
  
 月が輝く(=「かがよふ」)庭に今を盛りと咲く紫陽花、あふれる生命を目にする作者の元に、友の喀血の報せが届きます。
 当時、肺結核は不治の病です。喀血は死の予感を感じさせます。
 眠れぬ夜を過ごした作者の目前に広がる情景は、あくまでも爽やかです。かなしみは露になって吹きこぼれます。

 作者の大熊長次郎自身も結核を罹患していました。アララギ会員になり、古泉千樫に師事し、「日光」同人を経て後に「青垣」を創刊しました。 

                 参照元:『現代短歌全集 第五巻』筑摩書房 


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Last updated  June 26, 2021 02:37:43 PM
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