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日本刀讃歌★心の中の日本刀

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国分寺助国

国分寺助国

2024.03.01
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カテゴリ:カテゴリ未分類
少し前になりますが、ある刀工がブログを書いていることを知って、興味深く読んでみました。
技術的なことも余り隠さず、自身の心情も吐露していることが現代刀工としては珍しく、興味を惹かれた一端です。
通常は美術刀剣を造る現代刀工は芸術家であって、教科書通りのきれい事しか書かないのが普通です。

現在の現代刀の価格ですが、中堅刀工の刀で大体150万前後です。著名な無鑑査刀工になると、大体250万~600万ぐらいの間と考えられます。
勿論研ぎ、鎺、白鞘を含めての価格ですが、これらの価格が約50万前後と仮定すると、刀の打ち卸し価格は100万前後と言うことになります。
之が高いのか安いのかは異論のある所ですが、居合い、抜刀の武術をされている方を除き、現代では不要,不急の最たる物でしょうから、やむを得ないのかも知れません。
この価格で、継続的に購入してくれる人々が居るのかですが、現代の刀剣界の状況を考えると、極めて厳しいのではないかと思うのです。
現在、漫画などの影響で刀剣ブームと言われていますが、之がどれ位購買層の増加に寄与するか不明です。
潜在的な刀剣愛好者は多いのではないかとも思うのですが、刀剣を購入したいと思っている刀剣愛好者はどれぐらいいるのか、某刀剣協会の会員を基に推測してみると、約二万人ぐらいではないかと思われます。
人数推測は私の独断と偏見によるものですから当たらないかとも思いますが、まことに小さな村社会です。此の刀剣愛好者は、殆どの人は古名刀遍重の愛好者と言うよりは欲好者が多いのであります。
現在では刀剣愛好者と言えば年配の方が多いのですが、年配の方には特に此の古名刀遍重の方々が多いのであります。刀剣の見識者が多いのもこのクラスなのですが、彼等はまず現代刀には目を向けないのだろうと思います。
古名刀に比肩して、現代刀が及ばないのは仕方のないことですが、其れよりも現代刀を売却するとき、極端な安値でしか売却できないことが一番の原因ではないかと思っています。
150万で購入しても、売却するときは30万位で売却できれば良い方ではないでしょうか。
著名刀工ならば購入金額が高価ですからもう少しは高値になるのでしょうが、いずれにしても古刀、新刀に比べると著しく低価格での売却になってしまいます。
従って、このことをよく知っている刀剣愛好者は現代刀を買わないのです。
刀剣を買うときに、既に売るときのことを考えているのが、愛刀家と呼ばれる方々であるとの認識が必要なのでしょう。
刀剣を愛好して、生涯愛玩しようとする愛好者は真に希少価値な人なのです。その中で現代刀を購入しようとする刀剣愛好者は更に少ないと言えます。

愛蔵の現代刀工大野義光刀匠の手に成る刀です。



何故現代刀は、新刀、古刀よりも極端に安価にしか売却できないのでしょうか??
良く考えるのですが、現代刀には居合刀のイメージが強く、鑑賞刀としての需要が少ないのだろうと感じています。刃紋を焼く技術は、古名刀に遜色は無いと思っていますが、やはり地鉄のこなしが及ばないのだろうと思われます。地鉄の反射が強すぎるのも新しさを感じます。
現代刀工も、古刀再現には努力しているのでしょうが、技術伝承が失われていては容易ではありません。
しかし、自分だけの注文打ちが依頼出来るなど、現代刀には現代刀の良さもあるのですが・・・

善に従うは登るが如く、悪に従うは崩るるが如し、運は天にあり、人力の及ぶところに非ず。信家

現代刀愛好の道も、当に信家の言葉の通りで有ろうかと思います。

本来趣味の道は、損得を抜きにした崇高な理で有るはずですが、現実には人間の欲が現われて残念な思いで一杯です。





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最終更新日  2024.03.01 00:00:27
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