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カテゴリ:神秘体験空間
消化活動の調整には、特別な意味があり、この消化活動は、すでに示唆した、四肢、つまり腕や脚、手、足の規則正しい活動によって調整できるが、特に、オイリュトミー的な運動を通じて調整できる。
魂の本来の働きから、オイリュトミーの運動が、もたらされるからである。単なる機械的な体操に、移行しすぎると、いわば魂からくる振り子(リズム)が間違った方向に揺れてしまい、容易く、調整とは反対の方向へと影響を及ぼしてしまう可能性もある。 例えば、特に女子たちに支持されている一般的なダンス活動が、(機械的な動作に移行しすぎると)歯の形成過程に害を与えることも納得できる。 盛んに踊る女子たちの歯が、あまり踊らない男子たちよりも悪いのは何故なのか、というような疑問に陥ってはならない。重要なのは、この踊りが、魂の働きで貫かれ、適度に調整され、過度にならないことにある。 また編み物や鉤針編みのような手の運動において現われてくる影響が度を越すと即座に、このような活動を正しく用いる場合とは反対の影響が生じてくる。 つまり、機械的にみえる運動の影響から、実際に消化の調節とは逆の反転が起こることがわかる。第一に、上部の歯の形成過程が、下部の消化過程に反映する。また全般的に、前方に動く能力の、前進運動へと反映するのは、消化過程に含まれる運動であることが特に重要である。 消化過程には、人間を構成する、途方もなく多くの要素が張り巡らされている。消化過程が、人間を前方に歩けるようにしていることと、また逆に、消化に対する刺激が、後方に沿って生じることは途方もなく重要である。消化が不活発な人に、後ろ向きに歩く体操などの習慣をつけることで、消化の成果をあげることもできる。 後方に歩くことなどで、消化活動の促進が及ぼされる。このような事実全てが、いわゆる経験的な記録の収集から、精神的な理解への浸透となるには、人間の全体の構成に関する人智学の光が当てられることが必須である。 更にまた、別の事実にも注目して欲しい。消化過程において、何と言っても驚くべき作用を現わすのは、マチン(馬銭子)である。この作用は何によるのか? マチンを詳細に研究すれば、その驚くべき作用に遭遇し、その精神(感覚)的な作用を見通すことができる。 マチン(ヌックス・ホミカ:Nux vomica) インドなどを原産とするフジウツギ科の馬銭(まちん、英名ポイズンナッツ、ストリキニーネの樹とも言う)という樹木の種子。これはアルカロイドを含み猛毒で、殺鼠剤、また興奮剤などを製する。古代のホメオパシー療法でも二日酔いの薬として、ワクチン接種と同じように人体の調整に用いられた。 マチン http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%81%E3%83%B3 ヌックス・ホミカ http://home1.netpalace.jp/sahho/room/room.cgi?mode=koumoku&no=195 二日酔いの際に、マチンの作用を研究してみれば、このマチンの作用の効果がわかる。二日酔いの際に、このマチンの作用を観察すると、他の作用はほとんど隠れて、見過ごされやすくなる。二日酔いの際には、器官活動全体が、逆転するからである。 実際、二日酔いとは、消化活動の、いわば管状の経路の最初期に生じる過程の持続(進行)状態なのである。ワイン、ビール、もしくはシャンパンに耽溺した場合、二日酔いになるのは、それらのアルコールを含む物質が、分解され、摂取される経過が継続して進行し、分解された成分から、リンパ、および血液をつくる過程にまで、進んでしまうためである(消化過程が、血液の生成過程にまで進んでしまうためである)。 すると、本来、溶解が使命である器官組織の領域が、一種の知覚器官にまで変化する。すると、本来なら、主要な知覚活動を外界に向け、外界と交流し、地球上に起こる様々な経過に眼を向ける代わりに、人体内を知覚するような破目に陥る。 (アルコールが「スピリット」、つまり「霊的な」という意味の言葉で呼ばれるのは、知覚活動に、影響を与えるからである。) すると、人間は、人体内に、外の地球活動に究めて類似する活動をもつので、地球の自転などを、人体内に感じ取るようになり、寝ているベッドなどが回転し始めるように感じる。腸の活動の反対側、つまり、リンパや血液形成の活動のなかに、人体内での一種の地球活動、いわゆる、内的な外界とでも呼べる現象が現われてくる。 酔っ払いは自らを内的な外界とし、外を知覚していた場合には、妨害しなかった現象(経過)を、恐ろしいことに人体内に知覚するようになる。人体内が、地球となるのには全く相応しくなく、本来、地球から、身を離している(一定の距離を置く)のが望ましい。 ところが酔っ払いは、人体内に、正真正銘の地球をつくりだす。人体内に、地球をつくりだそうとする要素を、完全に取り出し、外の周囲から、その要素を観察できるような、本来の知覚に戻すことが相応しいが、二日酔いにより、本来は外に感じていた経過を、人体内に知覚するように誘導される。 マチンは、二日酔いの知覚の逆転作用に、対抗する作用をもつが、人体内では、第一に、大抵は強い自然治癒過程として、知覚の逆転作用が現われてくるが、その逆転作用から生じる内的な外界への敏感さが、マチンによって抑えられるためである。 (例えば、人体内に、地球の自転などを感じる敏感さが抑えられる。だから、アルコールは一種の麻薬といえる。アルコールを飲みすぎると、人体が地球化、いわゆる硬化していくわけで、肝硬変などになりやすくなることがよくわかる。) 内的な外界への敏感さが抑えられることで同時に、人体内に移行した外の経過が妨げられ、マチンの一種の治癒作用に結びつく。 このマチンの治癒作用の基になっているのは、味覚過程の変容、つまり、消化過程の進行を抑え、味覚経過の反対側の知覚過程を生じさせないことであり、この消化の進行を抑制することにより、一種の治癒を引き起こす。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013年01月21日 11時46分10秒
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