復活の黒煙,力強く 「SL人吉」が運行再開
熊本地震の影響で15日から運休していたJR九州の観光列車「SL人吉」が大型連休初日の29日,通常運行を再開した。SL人吉は、ゴールデンウイーク中は毎日運行する。
列車は午前9時45分に熊本駅を出発。一部徐行区間もあったが,黒煙を上げて新緑の中を力強く走り抜けた。正午すぎに人吉駅に到着すると,地元の観光関係者が横断幕やのぼり旗を持ち,手を振って歓迎した。乗客は約50人と通常より少なかった。
なお,29日から,特急「A列車で行こう」「いさぶろう・しんぺい」も運行を再開した。
SL人吉はJR肥薩線の人吉駅と熊本駅の間を2009(平成21)年4月25日から 走る,九州で唯一の蒸気機関車である。1922年製の8620形(愛称ハチロク)が客車3両をけん引している。 100年以上稼働する鉄橋など風情ある球磨川沿いを走り,週末を中心に高い人気である。