冲方 丁さんの現代ミステリーで、
十二人の死にたい子どもたち 映画化もされています。
廃院となった四階建てのクリニック。やがて映像スタジオに生まれ変わるはずのそこに、少年は入っていった。セキュリ・ティシステムは生きてるものの、その暗証番号は業者の都合で0001になっている。裏口のドアから入り、受付カウンターの内側においてある黒い小さな金庫を開け、金属でできた12の数字から1の数字を取りながら、予定通り自分が最初に来たことを確認してロビーへと向った・・・
自殺サイトの運営者・サトシと、集った計12人の自殺志願の子どもたち。彼らは集団で自殺するために集ったのだ。家族を失った、愛する者の後を追うつもりのもの、不治の病に死を決意した者、病との闘いに疲れたもの、ただ静かに眠りたいもの、そして、殺されるに自殺をすることを選んだ者など、死を望む理由はそれぞれ違う12人が廃病院の地下に集うが、なんとそこには13人目がすでにベッドの上で死んでいた!?13人目は誰で、いったいなぜここにいるのか?集った子供たちの話し合いが始まる・・・
久々の冲方さんです。「天地明察」以来です。映画化されると聞き、読もう読もうと思っていながら、なぜか予約をし忘れ続け、ようやっと予約したと思ったら、なんと二ヶ月待ち!ようやく来ました。しかも、あとが使えているのでさっさと読んでさっさと感想書いて返さんといけません。まぁ、ラストはなんとなく予想できましたが、それまでの過程をたのしむものなので、そういう意味ではとても面白かったわ。基本的には、<生きてるだけで丸儲け>というさんまさんの言葉に大賛成のわたくしですので、自ら死を選ぶという選択肢を持ったことはないのですが、個々の事情と感情は他者がとやかく言うことではないとも思っております。もっとも、子を持つ親としては絶対自殺はやめて欲しいと考えていますが。さて、お話は皆が集う際、ちょっとした<違和感>を感じながらも目的の場所へと向います。まっすぐに向う者もいれば、寄り道をする者もいますが、みなが集まったときに重大な問題が発生していることに気づきます。12人のはずが13人目がいて、しかもベッドの上で動かなくなっている。さて、どうしたものか・・・ ニュアンス的には萩尾さんの「13人いる!」を思い出してしまったのはおばさんの証拠でしょうか。
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最終更新日
2019年06月19日 14時32分55秒
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