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2011.02.05
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カテゴリ:奈良

「墨」は、古梅園だけではありませんよね。

 これは奈良県商工観光館「きてみてならshop」の奈良墨のコーナーです。

奈良の墨@きてみてなら館1

奈良の墨@きてみてなら館2

 なぜこの写真をのせているかというと、「奈良墨」の販売のためにはそのケースが必要だからです。ここの墨は、中級以上の品物だと思われますので「木箱入り」も多いのですが、奈良の墨の多くは、墨のサイズに合わせて作られた小さな紙箱に入れられていました。町の中には、「紙器」=紙箱といっても段ボール箱なんかではなくて、そういう小物を作る事業所も古くからあちこちにありました。

 芯になる厚手の紙を機械で切断し、折り目を入れ、それに手仕事で、外側の化粧紙のノリ貼りをして箱の形にしていく。箱の「蓋」と「身」との微妙なサイズの違いや、この程度の大きさだとホチキスは使わないので、化粧紙でも力の掛かる角の部分が切れたりしないようにとか、小さいからこその注意点も多いと思います。小さい中に、化粧紙の模様やラベルのデザインなど、けっこういろんな要素が盛り込まれていて、墨の本体とともに、箱もまた「奈良の伝統工芸」と言えなくもないでしょう。「箱屋」さんは、墨の箱と同時に和菓子の箱なども扱っているところが多かったと思います。

 奈良墨は墨だけでなしに、小さな紙箱造りの仕事も伝えてきています。

街道沿いの「墨」関連を探ってみます。

 

椿井市場横の森伝商店は、もともと墨汁の店
 
まずは↑ですが、椿井市場の古梅園と反対側のお隣さんです。「三笠墨汁」の名前が見えますが、ラッカーやニスなど塗料関係の商品が多かったかと思います。今は、半ばしもたや状態でしょうか。

 東城戸町の「松寿堂」

東城戸町の松寿堂

 商工観光館でもその製品が並んでいましたが、古梅園から南へ200mほどにある「松寿堂」です。昔からの美しい町家のスタイルで、玄関を入ったところの「店の間」には、美しい墨の製品が並べられています。近年、テレビでも紹介されたりするようになりました。

次のこちらは墨屋さんではなくて、ある書道の先生のご実家です。

書道の先生のご実家

 中街道をさらに南へ行った東木辻町ですが、以前は「書道教室」に子どもたちがたくさん通っていました。書道と言うより「お習字」に必須なのが、添削のための「朱」ですが、その朱墨も実は奈良が最大の産地なんだそうです。

 ということで、今日の最後はこちら、朱墨専門の「木下照僊堂」さんです。

 

木下照僊堂@瓦堂町

 中街道とは一本東側に当る「瓦堂町」ですが、朱墨の他に、糊(海苔ではなくて洗濯や接着のノリ)の発売元でもあるようです。

追記です) 最初の、店頭での墨製品の写真ですが、上の写真の中央2列が「松寿堂」さんの製品、左2列が「古梅園」さんの製品です。また、下の写真で右から3列目の下二つの枠に入っている小さい赤文字の包みが、「木下照僊堂」さんの朱墨です。墨そのものはご覧になることは多いでしょうけど、朱墨は珍しいのではと思います。






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Last updated  2011.02.06 12:40:19
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