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2011.03.30
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カテゴリ:奈良

先日、こんな光景を見かけました。

行基広場での署名活動をする「ならまち通信社」メンバー

震災支援とはいえ、義捐金を集めるのではなくて、署名を集めています。で、その主旨は、ちょっとわかりにくいのですがこういう事でした。

1)先に、奈良県は「平城遷都1300年事業協会」から寄付を受ける剰余金2.5億を震災の支援に回すことを表明。

2)それもいいが、23年度の予算で「行基広場の屋根」「公会堂の渡り廊下」に計上されている3.3億円、これはホントに必要か。

3)その金を単純に寄付してしまうのではなくて、その予算を使って、奈良の業者が被災地の現地へ行って復興の工事をやってはどうか。それなら、被災地も奈良もプラスになる。

実際の所、突っ込みどころ満載ではあります。 1)ホントの復興には、やはり現地の事業者がやるべき。 2)3億やそこらでは、業者が向うへ行く経費で消えてしまうからロクな工事はできない。 3)震災支援にかこつけて、県の方針に文句つけたいだけじゃないのか。 などなど。

ちなみに、「行基広場の屋根」として、県が当初発表したのはこういうものでした。

行基広場の「屋根」当初プラン

なぜ、この「屋根」が反発をうけるのかというと、

1)デザインの公募も、広場の管理にあたる奈良市や近鉄との協議もなしに、いきなり入札をかけてしまった。(その後、一旦撤回してアンケートをとった)

2)なぜ、ここに屋根が必要なのか積極的な理由が、どうもよく判らない。

3)団体が集まる場所が必要というが、駅ビルの中や、地下コンコースもある。この程度の中途半端な「広さ」よりも、観光用のバスターミナルなど根本的な近鉄奈良駅周辺の整備が必要のはず。

4)とくにこのデザインでは商店街のアーケードとも、駅ビルとも直接つながらず、「傘無しで行き来する」役には立たないし、屋根が高すぎて、雨が吹き込んでくる。(雨を避けて移動するためなら、広場の南端に「ひさし」のようなものをつけるだけで十分)

などですが、ほんとうに、なぜ必要なのかよく判りません。

で、以下は、私の個人的な邪推というか憶測ですが、

1)どう考えても、「雨除け」以外の理由があるに違いない。

2)知事は、県庁と近鉄とを結ぶ登大路の整備に、力を入れている。(商工会議所前の歩道など、かなり良いものです)

3)で、県庁から登大路を下ってきて左を向くと、近鉄奈良駅ビルと東向商店街のアーケード入り口のあいだに行基広場が見えるが、そこで一番目立つのは、サンカク屋根とガラス窓の向うにカラオケ屋「ジャンカラ」の赤い看板。(上の写真参照)

4)あの「平城宮跡の近鉄電車排除」に見られるような“東京目線”でいけば、「東大寺、興福寺とまわって奈良駅まで来たら、まあなんと、行基様の頭の上にカラオケ屋の赤い看板。古都奈良のイメージぶち壊しざます。」ということになるのでは。

5)ところが、あの看板は「建物の内側」にあるし、面積的にも景観条例で規制できるほどではない。そこで「ええい面倒だ、目隠しになるようなモノを作ってしまえ」ということで、考えられたのが、「つま先立ちしたゾウ」みたいな「屋根」の案ではないのかな。

6)たしかにこれだと、登大路を下ってきても、屋根ばかりが見えてカラオケの看板は見えなくなるはず。図の右の方の窓三つの上の白い部分が看板ですが、この「右上がり」の屋根の構造を見ると、まさに「これを隠したいんだな」と思ってしまう。

まあ、以上はあくまでも「憶測」ということですが、どんなもんでしょうかね。

「突っ込みどころ満載」と書きましたが、

どうやら、関西広域連合でも似たようなプランがあるらしい。被災地の復興事業を、非被災地の自治体が代行して行えるようにしてはどうかというもの。実際、被災地では役所の機能自体が毀損しているし、職員も目の前の住民の世話で手一杯。ハード面の復興整備には、他所の自治体が代行して実施するというのもあり得るかも知れません。

もう一つ震災復興の費用の問題

この不況・デフレ・就職難に加えて、未曾有の大震災のなかで「復興税」とかいうプランが与野党の一部から出てきていますが、とんでもない話ですね。

震災の被害額=20兆円は下らないだろうというなかで、ちまちまと公務員の給与カットだの「こども手当」カットだのに加えて「増税」という言葉が、財務省シンパの政治家から流れてきているようですが、本当に「1000年に一度の大災害」なんていう認識があるのなら、ここは「日銀引き受けの国債発行」しかないでしょうよ。

今の日本経済は「金が回らない」=貧血状態のために、モノや労働の値段が下がりっぱなし。そこを見透かされて、震災直後には円買いドル売り攻撃で、一時とんでもない円高にされてしまいました。市場の「円」を吸い上げて政府が復興に使うのではなしに、市場に流れる円貨幣の絶対量を増やすことで、日本全体の産業の活性化(カネの流れを増やす)に繋げるのでなければ、「貧血で大怪我した日本経済はご臨終」かと。

やはりここは、たっぷりと輸血=復興国債日銀引き受けをやるしかないと思うのです。  (政府から日銀に担保として「米国債」を出せば100兆円ぐらいまで大丈夫らしい)もちろん、しっかりとインフレターゲット政策で、輸血肝炎ならぬ物価の急騰への警戒は必要ですが。






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Last updated  2011.03.30 22:44:37
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