サッカーバカっぷりが眩しい! 〜「必ず愛は勝つ!羽中田昌の挑戦」
羽中田昌さんという存在を知ったのは、いつだったでしょうか?高校サッカーのスター選手で、交通事故で車イス生活を余儀なくされたにもかかわらず、サッカー監督になった人、くらいな認識だったと思います。車イスなのにサッカー監督なんてすごいよな、と思ってはいましたが、この戸塚啓著の本の内容は、想像以上のものでした。でも、悲壮感は控えめで、夢に向かって諦めずに突き進む姿が大きく取り上げられているので、ポジティブな気持ちで読み進められましたし、自分も頑張んなきゃ!という気にさせられました。私が一番好きな場面は、バルセロナのバルやアパートで、羽中田さんが反町康治(のちの北京五輪日本代表監督、現松本山雅FC監督)などとサッカー談義で盛り上がっているところ。ただのサッカーバカ(ほめ言葉です!)の集まりで、車イスの人であることを思わず忘れてしまいます。サッカーバカっぷりが微笑ましく、また、眩しいなぁ、と。サッカーをプレイしている人や観戦が好きな人など、サッカーファンは是非ご一読を!