ドイツW杯旅行記~6/12 初めての救急車
ははは。。前回の更新が2月だよ。もう半年前。笑
南アフリカワールドカップまであと10ヶ月だと言うのに、このドイツワールドカップ旅行記は、まだ2日目だ・・・
Frankfurt am Main Hbf,Frankfurt
フランクフルト中央駅構内で朝食を買うNo.11巻誠一郎(笑)。
この日は、日本のドイツワールドカップ緒戦、オーストラリア戦の日。
試合会場のあるカイザースラウテルンは、ワールドカップ会場の中で最も人口の少ない田舎町ということもあり、私たちを含む多くの日本サポーターはフランクフルトに宿を取り、そこからカイザースラウテルンへ向かう予定を立てていたようだ。
そのため、朝のフランクフルト中央駅構内はユニフォームに身を包んだ日本人だらけで青く染まっていた。
ICE,Frankfurt to Kaiserslautern
ドイツ鉄道(DB)の特急電車ICEに乗り、カイザースラウテルンへと向かう。
フランクフルト中央駅で列車に乗り込むが超満員。
日本サポーターとオーストラリアサポーターの割合は6:4くらいか?
満員のため席がなく、しかたがなく食堂車に席を取った。
何も頼まないでこの席を占拠しているのも悪いので、ビールでも注文しようとカウンターに行ってみたのだが、ここも大混雑。
結局、ビールはあっという間に売り切れてしまったらしく、買うことができなかった。
まさか、ビールを買えなかったことが、後々不幸中の幸いになるとは思いもしなかったが・・・。
ICE,Frankfurt to Kaiserslautern
世界の車窓から。笑
なだらかで平坦な丘陵地が続く中を走るICE。
ICE,Frankfurt to Kaiserslautern
世界の車窓から、その2。苦笑
ときどき景色の中に、古い教会やお城が見られるのには、ドイツっぽさを感じた。
写真を撮ろうと何度も試みたが、障害物が写ってしまったり、タイミングを外してしまったりと非常に難しかった。
ICE,Frankfurt to Kaiserslautern
この日は、朝からジェフ千葉18番のユニフォームを着用していた。
さすがに、日本代表のサムライブルーばかりの中では目立つかなとも思っていたが、オーストラリアのユニフォームが黄色なのでそれほどでもなさそう・・・というか、紛らわしいのでカイザースラウテルンに着いたら、日本代表に着替えようと思った。
しかし、この写真を撮った数分後、着替えざるをえない事態が私の身に降りかかる・・・
巻のジェフユニは血まみれになり、私はICEを降り、生まれて初めての救急車を異国ドイツの地で体験することになる・・・
途中停車した駅のホームに、学生時代のバイト先の先輩によく似た人を見かけた。
あわててホームに降りて話かけようとしたが、食堂車のドアは開かず。
次の車両へ移動しようと外の様子をチラ見しながら廊下を移動していたところ、ICEの車両と車両の間にあったガラスの自動ドアに激しく顔をぶつけてしまった。。。
痛い!自動ドアの動きが遅い!と怒りつつも、外を気にして歩き続けようとしたところ、周囲の日本人サポーターが「切れてるよ、切れてるよ!」と言いながら、ティッシュを差し出してくれた。
「切れてないっすよ!」なんてギャグをかます余裕もなく、いったい何を言われているのかも分からずぶつかった左まぶたをティッシュでおさえてみると・・・
うわ~出血してる!!
しかも半端じゃない!
周りの人に促されながら、近くの個室席に座らせてもらった。
元々そこに座っていたイングランドサポーター達が、私の血を見て「もうビール飲んでる気分じゃないよ~」とか話してる。スマン・・・
誰かが呼んでくれたんだろう、女性の車掌さんが駆けつけてきて、傷を見せてと、当てていたティッシュを少しめくった。
・・・ティッシュでかろうじて抑えられていた傷口が一気に開き、いきなりドバッと血があふれ出てきて、私の着ていた巻ユニはあっという間に血まみれとなった。
慌てておさえる車掌さん。遅いって・・・
そして携帯していた器具で何やら車内アナウンスを始めた。
ん~ドイツ語が分からなくても、よくわかる。
これは間違いなく、「ケガ人がいます。お医者さんは乗車してませんか?」というアナウンス。
アナウンスが終わると、とりあえず傷口をガーゼで押さえて、あとは包帯をターバンのようにぐるぐる巻きにして応急手当をしてくれた。
5分もしないうちに、医者だという若いドイツ人女性(美人!マライア・キャリーっぽい!)が現われて、傷口を診てくれた。
左まぶたの傷口の様子をうかがうマライア・・・の胸元が私の目の前に!絶対に血、止まりませんって!
マライアと車掌さんが話している。
「・・・ツヴァイ・・・」という単語が聞こえた。
きっと2針縫うくらいのケガって言ってるんだろうなぁと察する。
救急車を呼ぶからとの説明を受ける。
MAKI Seiichiro
救急車を待つ間、マライアや席のイングランドサポーターと話をしてたら、そこを通りかかった日本人のカメラマンの方が、自分の血まみれ巻ユニを見て「ジェフサポーター?」と声をかけてきた。
そして、自分が撮ったという巻の写真をくれた。ありがとうございます・・・
程なくして救急隊員が到着。
やはり応急処置では対応できず、病院へ搬送するとのこと。
ドイツまできて、日本の試合が観れないの?とにかく日本の試合が終わったら、病院に行くからこのターバン姿のままでもスタジアムに行かせてほしいと頼む。
しかし(というか当然だが・・・)ジョン・ボン・ジョヴィ似の隊員の説明では、この応急処置のままでは観戦は無理、病院できちんと治療しなくてはならない、治療は15分くらいで終わるからとのことだった。
自分の過失だ、しょうがない、と治療を受けることを決め、自分の荷物を取りに食堂車に戻った。
途中、すれ違う日本人やオーストラリア人の視線はみな私の血まみれユニと頭にぐるぐる巻かれたターバン包帯に釘付け・・・
皆の驚きの顔を見ながら「ケンカじゃないです。自爆です・・・」と申し訳なさそに説明している自分。
案の上、食堂車で待っていたねず太くんも私を見てびっくりしていた。
電車が変なところで止まってるな、と思ってたらしいが、まさか自分の連れのせいだとは思いもよらなかっただろう。
(あとで「写真を撮っておけばよかった」と言われた。でもあそこでカメラ出されてたら・・・)
実は、救急車を呼ぶために、電車を近くの駅で緊急停車させてしまっていたたらしく、ただでさえ30分発車の遅れていたこの電車を15分近く私の過失で止めてしまっていた。
本当にこのICEに乗っていたみなさんに申し訳ないと思った。
と同時に、電車の遅延の賠償金とか請求されるのかな・・・と急に不安になった。(あれから3年たちますが、特に請求されてないです。)
ボン・ジョヴィと一緒に救急車に乗り込み、近くの病院まで搬送。。。