|
カテゴリ:YAGレーザー溶接,金型修理例
「YAGレーザー溶接、金型修理例」ですが、今日はいつもとちょっと違います。
いつもの修理例ではなくて、ヒケの紹介です。 ヒケは表面処理や材質によっても出やすかったりでにくかったりします。「出やすい」例としては、表面処理で言うと「チッカ(窒化)処理」。これは硬度を上げるために金属表面に窒素を拡散侵入させる事を言います。この処理をしてあると金属に侵入している窒素が溶接の熱で膨張して爆発したようになるので、ひどい時は肉盛り出来ないほどに吹き飛びます。 材質的にはNAK55やDH2Fあたりは、チッカ処理したものとは違いますが似たような感じになります。噴いたりはしませんが、スパッとヒケてしまいます。 まあとりあえず実際の写真を見てください。肉盛りの幅は0.5~0.6mmくらいです。 これが「ヒケなし」の場合です(ヒケなしといっても実際は100分台では出ていると思いますが) で、これが「ヒケあり」です。材質はNAK55です。肉盛りの両サイドにヒケがあるのが分かると思います。このヒケの部分はたぶん0.1mm程度の深さの溝になっています。 さて、ならばチッカ処理やNAK55はヒケなしで溶接できないかというと、そこは腕の見せ所。よっぽどひどいチッカだと無理な事もありますが、大抵はヒケなし、もしくはヒケを最小限で肉盛り出来ます。方法は企業秘密ですが(^_^;) うちのサイトです。よろしければのぞいてみて下さいm(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[YAGレーザー溶接,金型修理例] カテゴリの最新記事
|