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May 23, 2008
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Blogネタのためだけに出費するなんざ、久々だ!

うちの近所のハードオフでレコードをペラペラみていたら、「二回は聴かないだろうけど、ネタとしてはいいか」という一枚が。値段も105円ですから、出費悔いなしでしょう。

そのタイトルは

「衝撃の実験/これがバイノーラルだ」 (Victor VIBN-1)

バイノーラル

しかもバイノーラル録音ですから、一応「ヘッドホン専用レコード」なのですよ。バイノーラルの効果を確認するためにはヘッドホンで聴け、ということです。しかも帯には「お年寄りの方、心臓の弱い方、ボリュームを下げてご試聴ください」だと^^
これは面白い。

バイノーラルとは(アルバムから引用/編集):

双耳効果。
ヒトの耳は2つあり、その音圧差、位相差、到達時間差から方向感、奥行きと言ったものを判断する。また骨伝導や皮膚感覚等も音の判断には役立つ。こういった全てを含めて
双耳効果という。
また、
バイノーラル録音は一般には、医学用に作られたダミーヘッドの耳たぶ位置に仕込んだ無指向性マイクロフォンを録音用に用いる。

ダミーヘッド・マイクを用いた本盤のようなバイノーラル録音では、頭の形による反射・吸収や回析作用から、ヘッドホンで聴かないと本当の良さがわからない、ということです。ヘッドホンの位置にマイクを持ってきたイメージなので、耳の位置で録音再生するという発想ですから。

Roksan Xerxes20からAyre K-1Xeを経由して、我が家自慢の6C33Cヘッドホンアンプに接続、聴いてみました。


1曲目はSEで始まる“ミッドウェイ~ミッドウェイのマーチ”。警報ブザーが鳴り、機銃の間を戦闘機が飛び交うのですが、「あれ? Rushmore切ったよな?」とヘッドホンを浮かせて確認したくらいです。それくらいのリアリティはあります。プレゼンスがいい感じで再現される。普通のLPをヘッドホンで聴いてもこうはなりませんわな。
もちろんヘッドホンをかけているという認識は持っているので、それも忘れるくらい音が遠くから聞こえるとか、そういった感じではないのですよ。

4曲目L.Anderson“タイプラーター”は、左右ステレオでタイプラーターが広がり、そこにオーケストラが絡む。オーケストラを追い越すようなタイプラーターの広がり間が聴き所でしょうか。あと、1:37と短いこと^^

全体的にバイノーラル効果を高めるためにSEを絡めた音楽の1枚です。
バイノーラルは実際には使用したマイクロフォンと耳の感覚特性が異なっていたこと、感覚の個人差が大きかったことから、メジャーになりきれなかったはず。今時、バイノーラルを全面に押し出したアルバムなんてないでしょうから、これはオーディオ的にはなかなか貴重なLPかもね。105円なら体験すべし。

実は発売は今から32年前の1976年のようです。高音質、立体音響、重低音再生というキーワードが中書きからも読み取れます。






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Last updated  May 25, 2008 10:20:34 PM


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