「おれは前(HALCRO)の方がいいと思ってんだけどよぉ」
とおっしゃるびーぐる様。数百万円単位のアンプを、お手伝いさんと昇降機を使ってとっかえひっかえできるシステムを構築されているびーぐる様。
いえいえこの音は私ごときレベルの者ががどちらがよいなどと簡単に口を挟む、挟めるレベルではございません。新旧いずれにしても、日本最高級の音でございます
おかまいいただいた時間はあっという間に過ぎてしまいました。豪華なディナーのお邪魔になる訳にもいきませんので、明るいうちにお暇させていただくことにしました。
帰りがけに娘にお小遣いをくださるおやさしいびーぐる様。私にはケーブル倉庫の中から使わないケーブルをくださるおやさしいびーぐる様。
お屋敷で緊張の2時間を過ごし、我々は安い車に乗り込みました。
ところがわずか数十メートル走ったところで、お屋敷にいる間、2時間ずっと黙っていた娘が、ダムが決壊したかのごとくあれやこれやと大きな声でしゃべり出しました。びーぐる様のオーラにそうとう威圧されていたんでしょうね。ラオウの前のチンピラ状態。先ほどはつい叱ってしまいましたが、あれほど器の大きな方の御前ですから幼児が緊張しても無理もないか。。。
が、もっと失礼だったのは実は嫁の方でした。こいつがおイヌ様が怖いというから、寒空におイヌ様がさらされることになったというのに、娘のしゃべりが一段落したあと、ぼそっとつぶやいたのはオーディオの感想ではなく、
「なんかあの黒いイヌ、びーぐるさんに似てたねぇ」
わーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そこかい