|
テーマ:60年代以前の音楽(99)
カテゴリ:60年代以前の音楽
“The First Noel” Ella Fitzgerald (1967)
早いもので、久々の京都旅行から二月がすぎて、もうクリスマスです。 先週は土日にライブが2つあって、ちょっと疲れましたが、去年の今頃のどうにもならない疲れ具合とは違って、ゆっくり眠ればかなり治まって、ある意味で以前のような疲れ方に戻ったかに思われます。 去年・一昨年は、夜疲れて床に就いても2~3時間で目が覚めて、再び寝付くのにも時間がかかるような状態でした。たとえば車の運転も、ちょっとハンドル握っただけで疲れちゃうんで、なかなかできませんでしたが、今では片道1時間ぐらいなら、そのあと少し休めば、帰りの運転も大丈夫です。 クリスマスの朝にしみじみ思うのは、現代医学のおかげでこうして生き延びているありがたさです。 さて、クリスマスとは全く無関係ですが、前回に続いて高校の修学旅行での一・二番を争おうかというもう一つの強烈な思い出です。それは、あの便利で懐かしい市電が、縦横に走っていた京都の街での体験です。 自由行動の時間に、友人二人と一緒にレコード屋でも探そうかということになり、とりあえずジーパン屋見たりしながら適当に歩いていたら、いつのまにかかなりの距離を移動していて、広い通りだったのに人通りが少なくなってしまった。 お目当てのレコード屋もなかなか見つからないし、友人Aはジーパン買って目的は達成し、あとは市電に乗って早く宿に戻りたいのだけど、辺りはすでに暗くなっていて、ようするに京都駅への道はこれで良いのか自信がなくなってしまったのだ。 それでも、まあとりあえずはそのまましばらく行こうと歩いていると、そんな所に小学校高学年ぐらいの男の子が自転車に乗って通りかかったので、呼び止めて、市電の駅までの道を尋ねた。 少年、お易い御用とばかりに、当然京都弁で「ここまっすぐずーっといって、どんつきあたったらみぎにまがるねん」ですと。言った言葉を一字一句覚えているわけではないけれど、たぶんこんな風だった。 僕らはなるほどそうか、この道をまっすぐ行って、突当たりを右折するんだなと、とりあえず了解したけれど、念のためもう一度確かめても、少年は「どんつきみぎやねん」と。 僕は「どんつき」とはおもしろい表現だなあ、「まっすぐ行ってドーンと突き当たったら」というところを、たった一言で済ませちゃうんだなあだと思ったんですが、友人Bは、「どんつき」が何のことかはわからないけど、そいつがあるから右に曲がるんじゃないかと言う。 まあ、いずれにせよ、とりあえず方角は合っていたようだし、このまま行ってみようとしばらく歩くと、道は確かにその先で突き当たりになっていて、つまり大きな三角で、そこを右に曲がるというわけです。まあ、だいたい予想通りだったわけですね。 で、突き当たりの店の看板が視界に入った次の瞬間、…、な・なんと!こういうことだったのか!と、三人ともほぼ同時に大声を上げてしまった。 そこには、いくら看板でもこれは大きすぎるのではないかと思われるほど大きな四文字が…。 もちろん『ドンツキ』です。 もしかすると平仮名だったかなという気もしますが、いや、たしかカタカナで『ドンツキ』だったと思います。 あれは何の店だったんだろう。カタカナだったかどうかも含めて、五寅さんか夢子姐さんなら知ってるかもしれないなあ。うん、あとできっと教えてくれるでしょう。 あと、この『ドンツキ』は固有名詞ですけど、やはり「つきあたり」の意味で「どんつき」という言葉を使うところから来ているんでしょうね。あるかどうか知りませんが、スナック『曲がり角』とか、喫茶『分かれ道』みたいな、そういう感じなんですが、とにかく響きがもっと直接的というか、力強さを感じます。 いずれにせよ、『ドンツキ』の印象は相当強烈でした。数々の名所旧跡を退けて、京都の思い出第2位ですからね。けど、もし当時に戻って今みたいなこと作文に書いたりしたら、先生にどやされそうです。本来の目的からは遥かに逸脱してしまってますからね。 でも、楽しい思い出としてこれほど鮮明に記憶していているのだから、自由行動の意味の大きさも含めて、あの時の京都・奈良行きの修学旅行には感謝している。 ********************** 今年は早くからクリスマスソングを聴きすぎて、12月に入ってからはほとんど聴いていませんでした。さすがに今日あたりは聴こうかと思っているところに、妻に賛美歌のCDをリクエストされたんです。クリスマス当日は、やはり賛美歌がふさわしいのは自覚しておりますので、とっさに、「ここはエラ・フィッツジェラルドの名盤がいいな、手元になかったので部屋に取りに行こう。その前に、ブルースの寄せ集めクリスマス盤が手元にあるから、つなぎでかけておこう」と、プレイボタンを押したらいきなり耳に飛び込んだのが、 ♪ It's Christmas morning and 6 a.m. ・・・ ですって。「何だ?僕の今朝の起床時刻そのままではないか!」 Chick Willis (チック・ウィリス) という人の “(All I Want for Christmas Is to) Lay around and Love on You クリスマスを君と” という曲ですが、まだちゃんと聴いていなかったCDなので、こんな歌詞だったのかと何だか嬉しくなってしまいました。 で、現在はエラ・フィッツジェラルドとエヴァリー・ブラザースのクリスマスアルバム (どちらもほとんど賛美歌です) を聴きながら、書いております。 チック・ウィリスの『クリスマスを君と』 エラ・フィッツジェラルドの『まきびと羊を』 エヴァリー・ブラザースの『きよしこの夜』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[60年代以前の音楽] カテゴリの最新記事
こんばんは♪
ついついGoogleしてしまいました。 「京都」「ドンツキ」 京都街角情報 河原町正面ドンツキ http://www.k5.dion.ne.jp/~jiritu/98-7.html (2011.12.26 21:57:15)
讃美歌ですか ソウルが好きだったので その歌手だったらたぶん気に入るはずです スリランカ 変な建物でした
(2011.12.26 22:43:10)
To 幻泉館 主人さん
>こんばんは♪ >ついついGoogleしてしまいました。・・・ ----- おお、すごいですねえ。Google! 早速拝見しましたが、まさにこれですわ。 靴屋さんでしたか。 言われてみればなるほどという感じですが、 何を売っていたのかまでは全く覚えていないんですよね。 (2011.12.27 23:46:32)
To tougei1013さん
>讃美歌ですか ソウルが好きだったので その歌手だったらたぶん気に入るはずです・・・ ----- いわゆるソウル系の人たちのやつって、 やっぱり良いんですよね。 エラのやつは全然ジャズっぽくなくって、 むしろゴズペルかっていうくらいなもんで、 これまたすこぶるよろしいですわ。 (2011.12.27 23:50:15)
兄さん こんにちは
僕の住んでたとこからはかなり離れた場所っていうか、河原町正面あたりは滅多に行く用事もなかったんで、全く知りませんでした。知り合いのなかで話題になったこともなかったですね。 兄さんの修学旅行の頃と言うと、まだ新京極にス○リップ劇場があったんじゃなかったでしょうか?ここも後は靴屋さんになってました。今はどうなってるのかな? 今日は御用納めですので、次にここに書き込みできるのは来年になります。 どうぞ良いお年をお迎え下さいますように。 ではでは (2011.12.28 12:32:14)
To 五黄の寅1950さん
>兄さん こんにちは >僕の住んでたとこからはかなり離れた場所っていうか、河原町正面あたりは滅多に行く用事もなかったんで、全く知りませんでした。・・・ ----- あ、そうなんですね。テリトリーはもっと北の方ですもんね。 新京極のス○リ○プ劇場については記憶にありませんが、 この時のぶらぶら歩きは、たしか新京極から始まったと思います。 地名でよく覚えているのが四条河原町。 ここからさらに南下したということは確かだと思います。 今回も新京極には行きましたが、こぎれいな店が増えた感じですね。 それより、今回歩いていて見つけた三条通商店街というアーケード通りが、 今時よく残っているなあというような昭和のにおいのする商店街で、 あまり京都っぽくはないのかもしれませんけど、 ただ歩くだけでも、とても楽しかったです。 ああ、それにしても京都はええですなあ。 いろいろ見るには、1年ぐらい住んでみないとだめですね。 今年はお世話になりました。 また来年よろしくお願いいたします。 (2011.12.29 11:21:20) |