|
カテゴリ:いまの時期の定番記事。
田植えは「虫のしらせ」で。
3月15日の日曜からぼちぼちとはじまった田植え。しかしその後の 寒の戻りと無茶な強風で、月曜からの田植はストップがかかったかん じの宮崎県中央海岸部です。さて、そんななかのいつから田植えにか かろうか・・・という問い合わせですが・・・・ そうですね、今年も温度が高めに推移したので苗が伸び気味に育って いるという状況下でもありますが、予報を見ると最低気温は9度以下。 23日になってようやく11度に回復するみたいなので、保温用の水 が豊富にあるとか 風が当たらないといった 条件の良い水田での田 植え以外はもうすこし待ったほうがよさそうだと思います。 ということで定番の回ですが、よろしかったら。ちなみにうちの廻り では くだんのキリギリスくんたちは17日現在いまだ未確認です。 ↓ の 『収穫時のおコメの値段を考えれば早く田植をしたほうがよいのだが、 田植えの時期が早過ぎると霜害を受ける可能性があり、そうなれば 肝心のおコメの収穫時期や収穫量に影響を受けることにもなりかね ない・・・。はてさて、毎年毎年大きく変動する気象のなかで、田 植えの時期を判断するのは、なかなかにむづかしいことであるな』 というところまでが、前回までのおはなしでした。そして今回は、そ のような田植えの時期を決定する判断材料についてのおはなしとなり ます。 そして そのはなしの結論ですが・・・ その判断材料のひとつとして昆虫の存在 を利用するという手があります。 というのも、昆虫は気温の上昇とともに生命活動を開始するという性 質があるからです。たとえば日本に住む昆虫は〔もちろん種類によっ て差はありますが〕おおむね 5度から10度でうごきだす〔姿をみせる〕 という性質がある。そんな虫たちの存在を田植えの時期の判断に活用 すればよい・・ つまり、水田のまわりに、ある種の昆虫が姿をみせてくれたら、それ を田植えを開始しても良い時期だと判断するというわけです。 より具体的にいうならば、わたくしの判定材料に使う昆虫は、モンシ ロチョウとキリギリスであり、たとえば ● 田畑にモンシロチョウが舞い始めている ● 予想より早く、孵化したてのキリギリスが田のまわりの草にいた となると、田植えを急いでも霜害の心配はない・・・というふうに 気象を予想して、田植えを開始するするわけです。はんたいに、暖か いように感じられたとしても ● 越冬していたモンシロチョウの、舞う姿が見受けられない ● 田のまわりの草に、孵化したてのキリギリスの姿がない ということであれば、田植えの時期を先延ばしにします。 いじょう私論ではありますが、経営的に重要な意味を持つ早期水稲の 田植の時期を決定するには「虫のしらせ」を利用していますよという おはなしでした。 付け加えまして・・・キリギリスの餌となるカラスノエンドウが 目立ち繁茂しはじめてから、キリギリスが孵化してまいります。 ということで、このカラスノエンドウも、よき判断材料だといえ そうです[そうそうタケノコの育ちで判断される農家さんもおら れるようで]。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 17, 2020 04:42:25 PM
[いまの時期の定番記事。] カテゴリの最新記事
|