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カテゴリ:時事問題
都知事の小池百合子氏がマスコミに登場するようになった頃のことはよく覚えている。単なるアナウンサーではなく、司会もインタビューもコメントもできるような知的タレントがもてはやされている頃で、中でもアラビア語のできる才色兼備の女性ということでマスコミに登場するようになった彼女は異彩を放っていた。英語ができるというのであれば、いくらでもいたのだが、アラビア語というのは珍しいし、なにやら神秘的なイメージもある。しばらくしたら政界に転身し、その後、都知事にまで駆け上がったところは周知のとおり。
その彼女について、カイロ大学卒という学歴を疑問視する声があるという。アラビア語のできるカイロ大卒の才媛ということで、マスコミに登場して何十年もたっている。還暦をすぎた今の時点で昔の大学卒業証書の真贋なんてどうでもよいことがむしかえされているのも不思議だ。もっとも経歴詐称は公職選挙法ともかかわり、その辺はタレントのようにはいかないのだろうけど。 けれども、卒業したという証明はまだしも卒業していないという証明は難しい。それに卒業させたかどうかは、大学の判断であって、当時のカイロ大学が想像するように一定以上の学力を担保するという意味での卒業をさせていたのかどうかは不明である。政治家がよく外遊の際に博士号を授与されるように、金を払った留学生には別基準で卒業証書を出すということもあったのかもしれない。 普通に考えれば、ゼロから始める外国語で短期間に大学卒業レベルまで達するのはよほどの人でなければ無理なのだろうけど、途上国では高等教育は自国語ではできず(語彙がそもそもない)、英語やフランス語で行うところもあるという。ほとんどが英語の授業であれば、アラビア語は日常会話くらいでも卒業には困らないだろう。 都知事のカイロ大学卒業の有無などいまさらどうでもよいことのようにも思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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