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テーマ:★☆沖縄☆★(2838)
カテゴリ:南の島々の観光
シークワーサーの産地の大宜味村にある、芭蕉布会館に行ってきました。 芭蕉布会館は、1階が芭蕉布などの展示と小物などの販売をしていて、 2階は作業場になっていました。 作業の人の邪魔をしないように見学しました。 野生の糸芭蕉は繊維が硬いそうで、会館の周辺で栽培したものを使って すべて手作業で芭蕉布を作っているそうです。 私たちは、糸の毛羽立ちを防いで丈夫にするために糸車で撚り掛けをしている作業と、 染色の前に芭蕉の皮の裏側を1~2枚巻きつけて結ぶ絣結びという作業と、 高機で織りをしている作業を見ることができました。 糸芭蕉の幹の皮からとった繊維を「苧(うー)」といい、 糸芭蕉の幹を切る作業を「苧倒し(うーとーし)」といい、 皮を剥ぐ作業を「苧(うー)剥ぎ」というそうです。 皮を1枚ずつ剥いで外側から内側に行くほど 繊維がやわらかくなるそうで、硬さによって4種類に分けるそうです。 着物にするのは、2番目に柔らかい皮を使うようです。 次の作業は、大きな鍋に灰汁を沸騰させて皮を煮る「苧(うー)炊き」。 水で洗って灰汁を落とし、繊維を取り出し選り分ける作業を「苧(うー)引き」。 「苧(うー)干し」、「チング巻き」の後「苧績み(うーうみ)」。 糸をつなぐことを「苧績み(うーうみ)」というそうですが、 繊維は長くても1・5メートルぐらいしかないそうで、 糸を結ぶ作業はとても根気が要るそうです。 実際に見ることができなかったのですが、熟練の技が必要だろうなと思います。 「管巻き」の後、「撚り掛け」。 その後も織りの作業までにいろいろな工程があり、一反の布を織り上げるまで、 4ヶ月ぐらいかかるそうです。 見本に置いてあった布は、紙のように硬かったのですが、 芭蕉布は丈夫で使い込むとやわらかくなってくるそうです。 いろいろな模様があって、軽いので着物にしたら着心地が良いだろうなと思いました。 芭蕉布は伝統工芸品として高い評価を受けているのですが、 後継者を育てるのには時間がかかり技術を受け継いでいくのが大変なようです。 小さいのですが、キーホルダーをお土産に買いました。 見世物じゃないからか芭蕉布会館の入場料は無料ですが、 入場料を払ってでも見る価値があると思います。 作業の邪魔になるかもしれませんが、 もう少し芭蕉布会館に足を運ぶ人が増えれば良いのにと思います。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月24日 19時56分10秒
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