どうやっても弾けそうにない曲、ビラ・ロボス「前奏曲2番」。
クラシック・ギターの演奏レベルが初級に毛の生えた程度ですので、現時点で弾けない曲というのも結構多いんですが、それには、練習すればどうにか弾けるかなと思える曲と、練習しても弾けそうにないなと思える曲の二種類あります。ビラ・ロボスの「前奏曲第2番」、前半は、眠気にまどろむようなメロディーなんですが、後半に入ると、眠気が一気にさめるような激しいメロディーになります。まあ、左手の押さえは単純な繰り返しなんですが、右手のアルペジオがかなりの速さを要求されますし、複雑です。これは、かなりきついですね。プロの演奏なんか聴いていると、高速で、音がうなりをあげていますよね。やはり、右手の指が柔軟かつ相当早く動かせないと、レパートリーは増えていきませんね。ポピュラー音楽の曲なら、初級に毛の生えた程度でもかなり演奏できますが、それじゃあ満足できないんですよね。クラシック・ギターの愛好者は、多かれ少なかれそういう意識を持っていると思います。プロの演奏家であるならば、弾きたいのはポピュラー音楽の曲じゃない、解かる人たちを聴衆に迎えて、難局を弾きまくりたいと思うはずです。