昔は、受ければ、ほぼ合格するといわれた行政書士試験ですが。
何十年も昔の話ですがね。それが今やかなり難しくなっているのだとか。youtubeにも、行政書士試験のお勉強動画がけっこうありますね。今や、就職難時代で、資格を取って何とかということで、毎年かなりの人が試験に挑戦しているようです。ちなみに、2020年度試験では、受験者数41,681人、合格者数4.470人だそうです。まあ、合格しても、開業しない人がほとんど?だと思いますから、何のために試験受けるのでしょう。皆さん、不安で、自分に自信が持てないんでしょうね。強迫的に、「何か、資格を取らなければ・・・」と、心が駆り立てられているんでしょう。ところで、行政書士の仕事って、役所に提出する書類を作るのが暇がなくて面倒だとか、難しくてよくわからないとかいう層の人々に支えられてると思うんですよね。普通の頭を持っていれば、誰でもできるようなものばかりでしょう。そんなの人に頼んで金払うぐらいなら、自分でやってしまえというのが主流になれば、ほぼ、仕事がなくなるのは目に見えています。これは、登記申請などにも言えることで、わかりやすい解説書があれば、登記もそんなに難しくはないでしょうから、司法書士の仕事についても事情は同じでしょう。もっとも、外国人が絡んできたり、風俗営業に関することなどは、さすがに、一般人には、敷居が高いとは思いますがね。ただ、そうなると、現行の行政書士試験の出題範囲とか傾向はどうなのかと思いますね。まず、憲法はいらないでしょう。また、民法は、親族・相続に重きを置いて出題するべきだと思いますね。行政法は、行政手続法を主にするべきかな。商法は、会社法を中心に出題中のウエイトを大幅に上げるべきでしょう。そして何よりも、先に挙げたような、具体的な行政書士の仕事に関連した法律などの出題科目を新設するべきでしょうね。一般知識(今は、事実上の足切りの役割を果たしているようですが)などを出題科目にするのは、公務員試験にも言えることですが、有害無益です。それと、職種による資格付与は、弁護士とかなら支障ないでしょうが、公務員についてはやめるべきですね。公務員事務職20年で行政書士の資格を与えるというのはいただけません。仮に、その人たちに試験を受けさせたとすれば、たいていは、惨憺たる結果に終わることでしょう。さて、受験熱が高まってくれば、儲かるのは、試験実施団体と受験指導に携わる人たちでしょうか。早い話、行政書士を開業して苦労して仕事するより、行政書士試験の受験指導した方が儲かりそうですよね。それに、その場合は、別に行政書士試験に合格していようがいまいが関係ありません。法律に詳しければ、誰でも参入できます。ところで、私も、行政書士試験を受けようかとは思うんですが、なんか、資格依存症の自己満足のためじゃないかと自己分析してて、まあ、法律の勉強をするのはいいことだし、それなら、別に、勉強の成果を確認するために実際の試験を受ける必要はないのかな、と思ってます。年も年ですし、変にプレッシャーがかかると、残り僅かな人生の日々を楽しめなくなりますからね。試験問題も公表されているようですので、それを解いてみるだけで十分だと思ってます。グダグダと書きましたが、行政試験は、なにも行政書士になるためばかりでなく、法律の学習成果を確認するために受けるのでもよいと思うのですよね。ただ、そうすると、すでに、法学検定というものがあるみたいなので、もう、行政書士とか司法書士の試験は、基礎科目は共通にして法学検定のようにしてしまえばいいのではないんでしょうか。そして、それの合格者が、希望に応じて、それぞれの専門科目を受けるという具合にね。難易度は、さらに、上がるということになるのでしょうが。