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カテゴリ:本当は怖い家庭の医学
本当は怖い家庭の医学(診察日:8月15日)より
『本当は怖いのどの痛み~愛情の裏返し~』━━━━━━━━☆*☆ 3つの喉の痛みの中に重大な病の症状が。。。 ・喉がいがらっぽい? ・物を飲み込むとズキズキする? ・喉が締め付けられる感じがする? K・Kさん(女性)/50歳(発症当時) 主婦(パート勤務) 息子も独立し、夫と2人きりの生活の淋しさから室内犬を衝動買いしたK・Kさん。 夫が犬嫌いのため、自分の寝室にゲージを設置して飼うことにした彼女は、 専門書と首っ引きで愛犬ハッピーのしつけに熱中。 8ヵ月後、ハッピーも成長しトイレも覚えたため、 ゲージから出して自分の部屋で放し飼いにすることにしました。 ところが、その1ヵ月後、ハッピーと散歩していると、K・Kさんは突然、 のどにいがらっぽい痛みを感じるようになります。 さらに、異変はそれだけに止まらず、それから様々な症状が起こり始めました。 1)のどがいがらっぽい 2)痰がからむ咳 3)激しい咳(市販の咳止めを飲むが。。。 4)高熱 5)血痰 <なぜ、のどの痛みからパスツレラ症に?> 「パスツレラ症」とは、犬や猫などのペットが持つパスツレラ菌が、 何らかの理由で人に感染し、皮膚の化膿や様々な炎症を引き起こす恐ろしい病です。 現在、日本では年間3000人以上がこの病を発症していると言われています。 では、どんな経路で、この菌が人に感染するのでしょうか? 実は、犬の75%、猫の97%が、口や爪にパスツレラ菌を保有しており、 噛まれたり、引っ掻かれることで感染してしまうのです。 中でも最も多い感染ルートは、「ペットとキスをする」「口をなめさせる」 などの直接感染だと言われています。 では、あれだけ愛犬ハッピーをしっかりしつけていたK・Kさんは、 どのようにして感染したのでしょうか? 彼女が犯した最大の過ち、それはハッピーを寝室で放し飼いにしてしまったこと。 確かにK・Kさんの目の届くところでは、しつけられた通り 行儀の良いハッピーですが、彼女が寝入った後、 K・Kさんの口を舐めるなどの行動をとっていたのです。 その結果、K・Kさんはパスツレラ症に感染。 のどの痛みや咳などの症状を感じ始めました。 通常は、この時点で免疫細胞がパスツレラ菌を攻撃。 これ以上の大事に至ることはありません。 でも彼女の場合、パートに出続けるなど無理を重ね、免疫機能が著しく低下。 ついには、退治されなかったパスツレラ菌が肺まで達し、 重い肺炎を引き起こしてしまったのです。 あなたは ペットを飼っていて 喉が痛くなったことはありませんか? 咳が続くことはありませんか? そして何より 犬を放し飼いにして 同じ寝室で寝ていませんか? 「パスツレラ症にならないためには?」 1)パスツレラ症にかかってしまうのは、決してペットのせいではありません。 2)問題は飼い主の行動と健康状態。 3)口を舐められない、寝室に入れないなど、節度ある接し方を守り、 体調管理を万全にしておけば、 この病は防ぐことが出来るのです。 『本当は怖い指先の違和感~悪魔の手招き~』━━━━━━━☆*☆ S・Mさん(男性)/ 55歳(発症当時) サラリーマン 会社の仲間と川柳愛好会を作り、月に一度の発表会を楽しみにしていたS・Mさん。 ある夏の日、自宅で川柳をつくっていたところ、 筆を持った指先に違和感を覚えました。 筆は素手で握っているはずなのに、薄い手袋をしているような感覚がしたのです。 痛みがあるわけではないので、特に気にも留めなかったS・Mさん。 ところが2ヵ月後、さらなる異変が起こり始めました。 1)指先の違和感 2)指先のむくみ 3)爪を押すとへこむ 4)指先が膨らむ <なぜ、指先の違和感から肺ガンに?> 「肺ガン」とは、自覚症状が殆んど無いまま進行し、 気づいたときには、手遅れになってしまうことが多い恐ろしいガンです。 しかし、S・Mさんの場合には、症状がありました。 それは「指の異常」それこそが「バチ指」といわれる肺ガンの症状だったのです。 「バチ指」とは 指先がまるで「太鼓のバチ」のように膨らんでしまい、 爪が丸みを帯びる症状のこと。 肺ガンの比較的早期の段階で現れることが多いのです。 ではなぜ、肺ガンになると「バチ指」になってしまうのでしょうか? 詳しいメカニズムは明らかになっていませんが、原因の一つとして 考えられているのが肺のガン細胞が出すという、一種の成長ホルモンです。 それが、血液によって指先に運ばれ、S・Mさんの指の細胞を活性化し、 成長を促進。指を「バチ状」にしたと考えられるのです。 ある調査では、肺ガン患者のおよそ20%に現れるとも言われる「バチ指」 これこそ、自覚症状をほとんど感じることなく進行してしまう恐ろしい病、 肺ガンの発症を知らせてくれる極めて貴重なサインなのです。 実はこの「バチ指」、いち早く気づく方法があります。 親指の爪を、横から見てください。 付け根の部分がへこみ、爪と指の角度が160度程度であれば正常です。 一方、付け根のへこみがなく180度以上になっていたら、それは「バチ指」 何らかの異変があると考えられます。 この段階で検査を受ければ、肺ガンを早期発見できる可能性が高いのです。 あなたは自分の指先を気にしてみたことはありますか? その指のつめ 押すとへこんだりしませんか? そして何より 太鼓の「バチ状」になっていませんか? <つめに現れる病気のサイン> ■つめの先が薄くはがれている ⇒鉄分欠乏性貧血:つめに栄養が行き渡らなくなり薄くはがれやすくなる 全てのつめに症状が現れるのが特徴 マニュキュア等の原因の場合は 一部のつめに現れる。 ■つめに縦ジワが入っている ⇒加齢: 若いときから出ている場合は? 出る年齢は個人差があるが 特に問題はない。 ■つめが白っぽく変色している ⇒肝硬変:肝硬変が重症化するとつめが白くなることがある。 爪半月(半月型の白い部分)が 周りより白いと問題ない。 肝硬変の場合は全体が白くなり爪半月が見分けられない。 爪半月が見えなくても健康状態とは関係ない。 元々あったのに見えなくなったら要注意。 ■つめの周りが赤く腫れている ⇒皮膚筋炎:膠原病の一種で皮膚や筋肉に様々な症状が出る。 皮膚筋炎の場合は爪の周りが炎症を起こして赤く腫れる。 「つめの異常を見分けるポイント」 両手両足 全てのつめに異常があれば 病気のサインである可能性がある。 「爪の症状から病を発見するには?」 1)普段から自分の爪の状態を知っておくことが大切です。 2)もし、自分の爪がいつもと何か違ったら、皮膚科で相談を。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.16 20:05:19
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