『優しい言葉 パンとスープとネコ日和』~群ようこ
『パンとスープとネコ日和』の第3弾ネコの描写がたくさん出てきます。ネコ好きで飼っている人や飼っていた人は、うんうん、よくわかるってなることでしょう。私はネコを飼ったことがないけど、嫌いではないので、想像ですがネコと主人公の様子が目に浮かびます。【楽天ブックスならいつでも送料無料】優しい言葉 [ 群ようこ ]でも今回の本の内容は、題名があらわしているように「優しい言葉」でしょう。ネコ語(鳴き方)もたくさん出てきますが、ネコではなく人の言葉。最後の最後、そういう場面で泣けました。本の中に書かれているように、口から出す言葉のひとつひとつは、とても大事です。だから、誰かを傷つける言葉は言わないように気を付けている人は多いと思うのですが、この本に出てくる大阪の男性のように、今日初めて会った誰かに対しても、いたわりや励ましの言葉を言えるってことができることはとてもすてきなことだと思います。今回、意図的に大阪の人にそれを言わせていると思うのですが、そこがすごく自然です。一般的に関東の人は私も含め、人と関わらないというか、関わるのが下手だから。そうそう、今回の朝ドラ『あさが来た』を見ていていいなと思うのは、登場人物の人たちの「言葉」なのかも。方言のやわらかさもあるけど、相手のコトを思って、思うだけではなく「言葉」にすることが大事なんだね。それを第三者だけでなく家族に対しても同じように「言葉」にしているところが。いつの間にか、群さんの本の感想から、朝ドラの話になってしまいました。おわり。