|
カテゴリ:テレビ・ラジオ
東京新聞「本音のコラム」で、斎藤美奈子さんが、逃げ恥の事を書いておいででした。
私は見ていなかったんだけど、TBSは、すごい大宣伝してましたね。美奈子先生によれば、こういう意味のドラマだったらしい。 =異例の高視聴率で最終回を迎えたTBS系のドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」は夫が賃金を支払う雇用主、妻が家事労働を請け負う従業員という立場での「契約結婚」を描いた物語だった。 ラブコメとしてヒットしたのだと思うけど、このドラマの核心は主婦労働というアンペイドワーク(不払い労働)の問題に切り込んだ点である。 1950年代後半から60年代にかけ、何人もの評論家や学者を巻き込んで「主婦論争」という論争が起こったことがある。 主婦は職業なのか否か、家事労働の経済的価値はあるのかふぉうかなどをめぐる論争だった。 結論は今も出ていない。 「逃げ恥」第十話で、籍を入れて正式に結婚しようと平匡にプロポーズされたみくりは「結婚すれば雇用契約は必要なくなります」という平匡の言葉に反応し、「結婚すれば給料は払わずに、私をタダで使えるから合理的」「それは好きの搾取です」と言い放つ。 愛情の搾取。愛が消えれば主婦労働はブラック企業と同じ。 愛情ですべてをゴマ化す物語がバッコする中、60年前の論争を彷彿させる秀逸な問題提起だった。 そんな自分を「小賢しい女」と卑下しなくちゃならないのがこの国の限界だけど。 何を今ごろと嘆く人もいるけれど、片一方では結婚発表記者会見で「関白宣言みたいな妻が理想」と語る女性がまだいる国ですから。= 🌠最終回は、どう決着がついたんでしょうね♫ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.12.28 21:29:47
[テレビ・ラジオ] カテゴリの最新記事
|