火曜日の夜は、毎週恒例、横浜トリエンナーレの学校。
先生は、2005年のキュレーター、アーティストの川俣正氏。

きょうは、ハマトリ2005参加アーティストの紹介でした。

遅れていったので、西野達郎氏くらいしか見れなかったけど、この人が本当に、おもしろかった！
ビックリしますよ。

＋＋＋

○西野 達郎＊Tazro Niscino


彼は、1960年生まれで、ドイツで美術学校を卒業。
その後もドイツで1977年から制作と発表をしているインスタレーションアーティスト。
キャリアが長いのにも関わらず、ドイツを本拠地として活動をしてきたというだけで、日本ではほとんど知られていない。

＊海外で活躍する日本人でさえ、こんなにおもしろい作品を制作していても、ほとんど知られていないんだから、海外＋外国人ですげーおもしろい作家なんて、あっちこっちに埋もれているんだね。
（つうか、自分が知らないだけだけど）

まだまだ世の中にはいろんな知らないことがある！
そう思ったら、なんだか、やけに楽しくなってきた。

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○西野 達郎氏の作品

□横浜トリエンナーレ2005『国内参加アーティスト詳細』

＊たとえば、このハマトリのサイトで紹介されている写真の作品について説明してみます。

下の写真の真ん中にある天使のブロンズは、実は、上の写真の教会のトップにある天使なのです。

観客は教会の周囲を取り囲む、見た目も、足場も悪いイントレを上り、仮設の小屋に入ると、そこには外観とは大違いのよくできた普通のおしゃれな部屋があり、そして、そのすてきな部屋の真ん中で、今まで近くで見ることができなかった天使ちゃんとじっくりと向き合いながらくつろぐことができる。

・西野さんの視点（推測）

　教会を見る→トップにある天使をかわいいと思う→かわいい天使をお部屋に飾って、よく見てみたいと思う→教会の屋根に足場を組み、そこに仮設の小屋を建て、そしてかわいいお部屋を作って、テーブルの真ん中から天使が覗くように配置してみる。


□Galerie Michael Janssen『TAZRO NISCINO』

＊このギャラリーが西野さんを支えているようだ。
　インスタレーションのため、売り物がないので、西野さんは、今、彼の名前を売っているらしい。
アルファベットの名前が無理なスペルになっているのはそのため。
今後、この名前も売れてしまうと、他の名前に変えるらしいです。

＊このサイトにもたくさん作品が掲載されています。

そのほか…
通常、路上を照らす外灯の向きをアパート側に変えて、アパートの中に灯りを入れてしまい、その部屋のライトとして外灯を使用して本を読む、とか
学校？の壁面にある大時計とその学校の食堂にあるごくふつうの壁掛け時計をわざわざ入れ替えてみる、とか
外とか家とか、「ここにあるはず」という概念を想像するだけでなく、本当にひっくり返してみせてくれるんだから、すごいとしかいいようがない。

ちなみに、学校の壁面にあった時計は、室内に持ってくると直径2-3ｍもあり、とんでもなくでかく、食堂の壁掛け時計は、外壁にかけるには、とんでもなく小さかった（笑）
当たり前だけど…

そして、ハマトリでは、中華街にある公園のパゴット周囲をそのままホテルにしてしまい、実際に、ハマトリ期間中は宿泊できるようにするらしい…
これまたすごい。
ただし、いつもあそこで大根もちを売ったり、ひなたぼっこをしているおじちゃんやおばちゃんたちにとっては、良い迷惑かもしれないけど、、、。

こんなおもしろい情報が満載のトリエンナーレ学校は、無料。
申込みは必要みたいだけど、どこかで情報さぐってみてください。

□pablov international 無条件反射記録『パブリックオープン』
＊弘前のアートNPO『harappa』の人のブログ
　ハマトリのプレゼンで西野さんの作品が紹介され、やはりかなり気になったみたい。

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