はじめに—本書におけるオッサンの定義
□ 歳を重ねただけで人は老いない。理性を失う時に初めて老いる
第1章 なぜオッサンは劣化したのか—失われた「大きなモノガタリ」
□ 没落していく民族がまず最初に失うものは節度である。
□ 「アート・サイエンス・クラフトのバランス」の重要性
「アート」は、ステークホルダーをワクワクさせるビジョンを生み出し、組織の創造性を後押しします。
「サイエンス」は、体型的な分析や評価をい通じて、「アート」が生み出したビジョンや直感に現実的な裏付けを与えます。
「クラフト」は、地に足がついた経験や知識をもとに「アート」が生み出したビジョン、「サイエンス」が裏打ちした計画を現実化するための実行力を生み出します。
第2章 劣化は必然
□ 組織のリーダーは構造的・宿命的に経年劣化する
□ 二流のリーダーが率い、三流のフォロワーが脇を固める一方で、一流と二流の人材は評価されず、従って徴用もされず、日の当たらない場所でブスブスと燻ることになります。
□ よほど意識的になって天才や才人を人選に担ぎ出さなければ、その組織の人材クオリティの平均は限りなく凡人の水準に近づいていく
□ 太平洋戦争の景観から80年後はいつになるのかというと、それは2025年ということになります。
第3章 中堅・若手がオッサンに対抗する武器
□ カギは40代以下の世代の運動
□ 汎用性の高いスキルや知識などの「人的資本」と信用や評判といった「社会資本」を厚くすることで、自分の「モビリティ」を高めるしかありません。
□ 今いる場所を「いつでも出ていける」ような状態にするために学び続ける。
□ 美意識の欠如
□ モビリティの低さ
□ 「モビリティが高い」ということは、場所によって自分の正味価値が変わらないということであり、「モビリティが低い」ということは、スキルや知識の文脈依存度が高く、場所によって大きく自分の正味価値が変わってしまう。
□ 仕事を紹介してくれたり手伝ってくれたりする心強い人脈や・評判もまた、お金を生み出す元手となる「社会的資本」と考えられます。
第4章 実は優しくない日本企業--人生100年時代を幸福に生きるために
□ 4ステージモデル
・ファーストステージの0から25歳は、基礎学力や道徳を身につける時期
・セカンドステージの25歳から50歳は、いろんなことにチャレンジし、スキルいと人脈を築く
・サードステージの50歳から75歳は、それまで培ってきたものをもとに自分の立ち位置を定めて世の中に対して実りを返していく時期
・フォースステージの75歳から100歳は余生を過ごす時期
第5章 なぜ年長者は敬われるようになったのか
□ すべてのリーダーシップの礎となるのは、リーダーとフォロワーの間に形成される「トラスト(人望)」である。
□ あなたは個人はどのようにして組織に貢献するのですか
□ 問題解決のアプローチ
・ランダム:直感によって回答を得る
・ヒューリスティック:経験則によって回答を得る
・オプティマル:論理によって回答を得る
第6章 サーバントリーダーシップ--「支配型リーダーシップ」からの脱却
□ グリーンリーフ著「サーバントリーダーシップ」。リーダーシップを本気で学ぶべき人が読むべきものはただ1冊
□ 支援
□ イニシアチブを取って、動き出す若手・ちゅうけんと、そのイニシアチブを背後から支援するサーバントリーダーという構図が見られます。
第7章 学び続ける上で重要なのは「経験の質」
□ 経験で大事なのは「」量」より「質」
□ 学習とは変化することである。
□ 学習によって人の脳は変化するのです。
□ 個人の能力開発の70%は、実際の生活体験や職業上の経験、仕事課題と問題解決によって発生します。
□ 「職場で良い経験をする」ことが、個人の成長にとって決定的に重要
□ 権力は「情報の独占と支配」によって、その生命を維持するからです
□ 弱体化する権力は躍起になってその支配力を強めようとする
□ 私たちの時間を意味あるものに変えていく、権力と戦う武器に変えていくためには、学び続けなけえればならない。
第8章 セカンドステージでの挑戦と失敗の重要性
□ あまりに早い時期に脚光を浴びてしまうことは、かえってこの時期に必要な体験の量・質を悪化させかねない
□ 「ストレス=緊張」です
□ ストレスがかかっていない状態であれば、それはチャレンジしてではない
□ 研究の継続性が大事だなんて、誰がそんなんいうたんだ。面白かったら自由にやったらええやんか
□ フィールドを越境して移動しているからこそ、知識や経験の多様性が倍加し、これが、やがてユークな知的成果の創出につながら。
最終章 本書のまとめ
□ 「学ぶ」ということは、本質的な意味での「若さ」を保つ秘訣でもあります。
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