大分駅 東西南北
いわゆる表口です。県庁所在地としては高層ビルもなく、近郊に巨大モールがあるわけでもない。東方へ海岸塀を新日鉄が牛耳る工業地帯が続き、港湾倉庫が軒をなすこと十数キロ。やがて長閑な農業地区と漁村が混同して急流の豊後水道へ至る。 北上すると別府湾。そこにはサンゴが生息している。水族館の うみタマゴ お猿さんの高崎山を経て温泉地帯を抜けると童話の里の国東半島に達する。大分空港はその付近で湾をホーバークラフトで渡るルートがある。陸路を北上し続けると宇佐神宮がある。宇佐駅はUSAと表記されている。特にアメリカと交流があるわけではなく、ちょっと残念に思う。 西に向かえば湯布院を抜け久住高原を経て阿蘇山景を挑む事ができる。その間、A5ランクの豊後牛を食べる事ができるが、私は食べたことがない ><; そして、大分県最南端に我が故郷の佐伯市がある。かつて大友氏が栄え山頂に築城された佐伯城が見下ろす城下町なのだ。ある登山ルートには、枯れそうで枯れない浴室ほどの池にオオサンショウウオが生息している。海には知る人ぞ知る釣り場スポットがあり、山にはトトロの里がある。 なかなか良い街なのかな?と、思うが好きか?と、言えば疑問に思う。だとしても事実、ここに生まれ、今現在に至り存在しているのだから不変の法則に従おうと思う。有り難さと運命(時空の流れ)に太刀打ちできない人の非力さを感じながら、まだ、何か或るはずだと思うのでした。