山中温泉の命運をかけた、新観光パンフレットが先日完成しました。投入された資金は 私たちの手による「
山中温泉料理飲食大図鑑4」の10倍とか。人間国宝・川北良造氏や和食の鉄人・道場六三郎氏などのビッグネームが紙面を飾るなか、見開きの写真に山中住民は釘付けになったに違いありません。そこには、町づくりの若きリーダー、あのFK氏親子が一糸まとわぬ全裸の姿で、菊の湯のアゲにただずんでいるのです。
↓山中温泉の某氏談。
「
料理飲食大図鑑第4版には今でこそ社会問題になった『偽装』をいち早く察知し、深い悲しみと憤りとともに、本物を希求する心で町作りを、というメッセージがこめられています。慈愛に満ちた表紙絵はその象徴でした。慈母観音の分身はいつのまにか温泉町を歩く旅人に代わり、源泉掛け流しの湯で心の充足を得る女性の姿に収斂されていきます。料理飲食大図鑑はそのとき一番輝いている人物を起用してきました。某老舗旅館のご令嬢Yさんは文字通り一肌脱ぐことで人々の架け橋になっているのです。このリーフレットが静かなブームになり、発行1年もたたず品切れになるのは、こうしたコンセプトが目の肥えたユーザーに支持されたからでしょう」
これが観光協会の有能な職員の目に止まらぬ訳はありません。料理飲食大図鑑に負けるな。今、山中温泉で一番輝いている人物は誰だ? そいつを脱がせろ。轆轤の鉄人、和食の鉄人の前にすっぽんぽんで、ぴかあっと輝いている人物。これこそFK氏でした。その人物をさりげなくトップに持っていったおそらく女性職員の力量に、私はひたすら感心するばかりです。
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人間国宝・川北良造氏の作品