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2015年06月15日
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カテゴリ:政治問題
 ポツダム宣言の内容について共産党委員長の質問を受けた安倍首相が「つまびらかには読んでいない」と言って明確な回答を避けた事件で、日本列島には衝撃が走りました。戦後民主主義の出発点ともなったポツダム宣言を読まずに首相をやってるとは、日本国民も舐められたものです。5月31日の「しんぶん赤旗」は、次のように批判しています;


 国会の党首討論(20日)で、安倍首相が仰天発言-。日本共産党の志位和夫委員長とのやりとりで、”ポツダム宣言は読んでいない”と言いだしたのです。

「戦後レジーム(体制)からの脱却」をとなえる首相が、戦後世界の出発点となった宣言すら”読んでいない”と公言したことに衝撃が広がりました。

 志位氏が党首討論にのぞんだのは11年ぶり。総選挙の躍進を受け実現しました。

 「過去の日本の戦争は『間違った戦争』だったという認識はありますか」。志位氏が問うと、首相は「節目に出されている政府の談話全体として受け継いでいく」というだけで、戦争の判断は答えません。

 志位氏は、日本が1945年8月に受諾した「ポツダム宣言」に言及。同宣言は第6項で日本の戦争を「世界征服」のための戦争だったと明確に規定。第8項では、日本の戦争を「侵略」と規定し、「暴力と強欲」で奪った地域の返還を求めた「カイロ宣言」の履行を求めています。

 「ポツダム宣言の(間違った戦争という)この認識を認めないのか」と迫る志位氏に、首相は「私はまだ、その部分をつまびらかに読んでいないので承知しておりません。論評はさし控えたい」とのべ、議場がざわつきました。

 「侵略戦争」はおろか、「間違った戦争」だとも認めない首相。志位氏は最後に強調しました。

 「いま進めようとする集団的自衛権の行使とは、日本への武力攻撃がなくても、米国が、世界のどこであれ、戦争に乗り出したさいに、その戦争に自衛隊を参戦させるものです。日本の戦争の善悪の判断もできない総理に、米国の戦争の善悪の判断ができるはずがない。戦争法案を出す資格はありません」


<野中元官房長官らも驚く>

◆ 野中広務・元官房長官、24日のTBS「時事放談」

「志位さんは過去の戦争のいかに愚かであったかという責任を国民の前でお尋ねになりましたが、安倍総理は具体的に答えようとせず、しかもポツダム宣言すら読んだことのないような・・・」「わずかでもあの戦争に参加したことのある経験のある私があの姿を見ておって、死んでも死にきれない気持ち」

◆ 評論家の寺島実郎氏、24日のTBS「サンデーモーニング」

「ポツダム宣言はまだ読んでいないなんて話になっているんじゃ、もう絶句するような状況だ」

◆ 「朝日」22日付「天声人語」

「ポツダム宣言は戦後の世界秩序の起点の一つだ。首相はそれも読まずに、『戦後体制(レジーム)からの脱却』を唱えてきたのかという批判が出たのは当然である。基本的な歴史の知識すら欠くのでは、と疑われても仕方がない」


===
 ●ポツダム宣言第6項 日本国国民を欺瞞し、これをして世界征服の挙にいづるの過誤を犯さしめたる者の権力および勢力は永久に除去せられざるべからず
 ●カイロ宣言 日本国の侵略を制止し、かつこれを罰するため今次の戦争をなしつつあるものなり…(略)…日本国はまた暴力および貪欲により日本国の略取したる他の一切の地域より駆逐せらるべし
※いずれも抜粋
===


◆本心は「あの戦争は正しかった」-思想家 内田樹さん

 志位委員長の「ポツダム宣言の(間違った戦争という)この認識を認めないのか」という詰問に対して、安倍首相が「ポツダム宣言の内容をつまびらかに知らない」というきわめて問題の多い発言をしてまで、質問に対するイエス、ノーの回答を拒んだという点を重く見たい。

 首相は事前に質問の内容を知らされておらず、とっさの判断だと思うが、「先の大戦が誤った戦争であった」ということを認めるくらいなら、「ポツダム宣言を読んだことがないほど無知な首相」という汚名を着る方を選んだ点に、安倍首相の政治的メッセージは明らかに示されている。

 彼は先の戦争は「正しい戦争」だったと信じている。ただ、それを公言することは旧連合国(とくにアメリカ)との外交関係に致命的な傷を与えることが確実なので対外的には「心で思っているが口にできない」。

 だが、外交関係では「口にしたこと」だけが問題となり「心で思っていること」は問われない。一方、わが国内では政治家がいくら食言しても前言撤回しても誰もとがめず、政治過程は政治家が「心で思っていること」を何度(そんたく)しつつ展開する。

 つまり、首相は対外的に「無知」とみなされるリスクを冒しても、対内的に「あの戦争は間違っていない」というメッセージを非言語的なしかたで発信することを優先したのである。


2015年5月31日 「しんぶん赤旗」日曜版 5ページ「ポツダム宣言 読んで無い 首相答弁に衝撃」から引用

 常識的に考えて、日本の首相が先の大戦の結果であるポツダム宣言を読んだことがないというのはあり得ない話で、上記の記事が示す首相答弁の数日後、維新の党の議員が出した質問主意書に対しては言い訳がましく「読んでいないわけではありません」というような答弁書を出している。要はポツダム宣言を読んだか読んでないか、という点ではなく、ポツダム宣言が述べている「日本は侵略戦争をした」「間違った戦争であった」という点を安倍首相が認めるか認めないのか、である。この点への答弁をしないで誤魔化すために、実際には読んでいるのに「つまびらかには読んでない」と、実に不誠実な答弁をして、対外的には「無知」とみなされるリスクを冒すどころか、実情をさらけ出してしまったわけである。こういうレベルの人物を、いつまでわが国の首相にしておくのか、国民はよく考えたほうがいい。






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最終更新日  2015年06月17日 21時25分21秒
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