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2017年03月19日
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テーマ:ニュース(99797)
カテゴリ:ニュース
昭和23年の国会で全会一致で廃止決議がなされた教育勅語について、法政大学教授の山口二郎氏は、12日の東京新聞コラムに次のように書いている;


 森友学園問題を契機に、あの幼稚園で教え込んでいた教育勅語の評価が政治問題となった。稲田防衛相が国会質疑で、「日本は道義国家を目指すという教育勅語の精神は、今も取り戻すべきだと考えている」と述べたことにはあきれた。

 友達は信じ合いといった個々の教えだけを取り出して、勅語は現代にも通用すると主張するのは、勅語の評価を根本的に誤っている。教育勅語の本質は、戦前の日本において天皇こそあらゆる道徳の源泉であることを宣明している点にあり、一般国民、あるいは臣民には天皇のために命を投げ出すことが美徳だと押し付けている。

 聖書や論語にも人倫が書いてあるのだから、同様の人倫を謳(うた)っている教育勅語も尊いという議論も、見当違いである。キリスト教や儒教を信じるかどうかは個人の自由である。しかし、戦前の日本では勅語を否定する者は非国民として排斥されたのである。

 安倍首相は同盟国を訪問するたび、民主主義、基本的人権などの価値観を共有すると言う。これらの価値観と教育勅語は絶対に相いれない。防衛相が教育勅語を復活させたいというなら、それは安倍首相の価値観に対する挑戦である。深刻な閣内不一致であり、首相は防衛相を罷免すべきである。あの戦争の甚大な犠牲の上に確立したはずの国民主権はいったい何なのだ。
(法政大教授)


2017年3月12日 東京新聞朝刊 11版 27ページ「本音のコラム-教育勅語」から引用

 私の認識では安倍首相も教育勅語については稲田大臣と同じ考えをもっているのではないかと思いますが、山口先生の場合は、安倍氏の本音よりも同盟国訪問時の安倍氏の発言を引き合いに出して、稲田大臣の発言との矛盾を指摘しています。これは、山口先生が仰るとおり、重大な閣内不一致ですから、野党は是非追及してほしいと思います。
 教育勅語と聞いて私が思い出すのは、70年代に歴史家の羽仁五郎氏がとある日教組の集会に招かれて講演した後、参加者からの質問で「教育勅語はだめと言われるが、良いことも書いてあるのではないでしょうか」と言われたことがあった。その質問の主に「あなたは何を教えてますか」と聞くと「数学です」との答えだったので、「それでは、あなたに質問しますが、例えば数学の教科書に『朕思うに、三角形の内角の和は二直角である』と書いてあったら、あなた、どう思いますか」と問うと「あ、それは確かにマズイです」ということで一件落着したというエピソードです。「仲良くしろ」とか「信じ合いなさい」とか、断片的に言葉を拾うのではなく、文章全体の読解力を、右翼のみなさんには身につけてほしいと思います。





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最終更新日  2017年03月19日 20時52分36秒


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