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2017年04月04日
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テーマ:ニュース(99797)
カテゴリ:ニュース
中村一成著「ルポ 思想としての朝鮮籍」(岩波書店刊)について、ジャーナリストの青木理氏は、3月19日の東京新聞に次のような書評を書いている;


 書名に痺(しび)れた。「思想としての朝鮮籍」。ここに本書の意味が凝縮されている。朝鮮籍にこだわる作家の金石範(キムソクポム)氏も本書でこう語っている。「もったいないくらい、いいタイトルだよ(笑)」

 しかし、この意味を直ちに理解する人は、おそらくそう多くない。中には朝鮮籍イコール北朝鮮籍と誤解している人だっているだろう。

 1910年、日本は朝鮮半島を植民地化し、そこに暮らす人々も「日本人」とした。なのに戦後、一方的に切り捨てた。47年の外国人登録令などにより、すべての朝鮮半島出身者は国籍等の欄に「朝鮮」と表記されたのである。

 その後、韓国が建国され、韓国籍に変更する者もいた。だが、朝鮮籍にこだわる者もいた。北朝鮮を支持する者もいたが、統一朝鮮を願って変更を拒む者もいた。いずれにせよ、「朝鮮」は「国籍」ではない。本書には、そのこだわりへの叫びが横溢(おういつ)している。

「私のプライドです」(李実根・リシルグン)
「元々全部朝鮮籍よ、それに尽きるわけ」(鄭仁・チョンイン)
「状況にすごい憤懣(ふんまん)がある。この分断状況を続ける朝鮮人社会と、その原因である日本に対してね」(朴正恵・パクチョンへ)

 では、私たちはどうか。為政者が歴史を忘却し、憎悪の罵声を吐く愚か者までが現れる中、本書の叫びが一人でも多くの「日本人」に突き刺さることを願う。
(評者 青木理=ジャーナリスト)

(岩波書店・2160円)
<なかむら・いるそん 1969年生まれ。毎日新聞記者を経て、フリーに。>


2017年3月19日 東京新聞朝刊 9ページ「読む人-プライドからの叫び」から引用

 この記事のポイントは、在日の人々の中で韓国籍を取得しないでいる人たちを日本政府は「朝鮮籍」という扱いにしているが、これは本人たちが意図して「朝鮮籍」を取得したのではなく、日本政府が勝手にそのように分類した、というのが実態です。在日の人々が日本に渡ってきた当時の日本政府は、朝鮮半島の人々を日本人であるという扱いにしていたわけで、当時、半島から日本に来た人々は「外国に来た」というつもりではなかったということです。それを急に、戦争に負けたからといって、半島から来た人々から勝手に日本国籍を取り上げたのは、理不尽な所業と言わざるを得ません。したがって、現在朝鮮籍と言われる人々は、中には少数の朝鮮民主主義人民共和国の国籍であると認識する人々もいるにしても、大部分は、「北」でもなく「南」でもない、朝鮮半島の出身であるという意識なのだということを、私たちは理解する必要があると思います。第二のポイントは、朝鮮半島が北と南に分断されたことについて、日本政府は責任があるということ。第三のポイントは、在日の人々に対して誹謗中傷する輩は「愚か者」であるということです。





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最終更新日  2017年04月04日 20時03分24秒


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