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2017年04月12日
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テーマ:ニュース(99427)
カテゴリ:ニュース
東京工業大学教授で「週刊金曜日」編集委員の中島岳志氏は、安倍首相の政治手法について、3月24日の「週刊金曜日」に次のように書いている;


「森友学園」の小学校設置認可をめぐる問題では、政治家の圧力の有無とともに、役人たちの「忖度(そんたく)」が話題になっている。現在の首相官邸は、懲罰的な人事をくり返すことで、巧みに官僚をコントロールしている。官僚たちは、官邸からのまなざしを内面化し、官邸の意向を付度して動く。官邸の思惑に従順な官僚組織が出来上がる。

 安倍首相はこの「忖度」のメカニズムを熟知している。

 2001年、NHKで番組改変問題が起きた。日本軍「慰安婦」問題を取り上げた1月30日のETV特集シリーズが、事前に右派から抗議を受けたことで改変され、当初とは大きく異なる内容となって放送された。

 この間題では政治家の介入の有無が議論になってきたが、05年1月12日、『朝日新聞』が松尾武(たけし)放送総局長の証言を取り上げ、放送前の政治家との接触を報じた。松尾は、ある政治家と面会している。当時、内閣官房副長官だった安倍晋三だ。

 松尾はその時の面会の様子を、次のように語ったという。「先生はなかなか頭がいい。抽象的な言い方で人を攻めてきて、いやな奴だなあと思った要素があった。ストレートに言わない要素が一方であった。『勘ぐれ、お前』みたいな言い方をした部分もある」。

 証言が事実であるならば、重要なのは、安倍が「勘ぐれ」と言ったことだ。安倍は、直接的に番組の改変を指示していない。内容に踏み込んで、攻撃を加えてもいない。
発した言葉はあくまでも「勘ぐれ」だ。

 これは人を服従させるための巧妙なテクニックである。言われたNHK幹部は、権力のまなざしを内面化し、安倍の意向を忖度して行動する。勝手にNHK予算の国会承認への悪影響を想起するのかもしれない。もちろん「勘ぐれ」と言った本人は、そのように仕向けるのである。圧力の証拠は残らない。

 結果、直接的な指示がないにもかかわらず、番組内容への政治介入が具体化する。権力ヘの服従が加速する。

 安倍政治の本質は「勘ぐらせる政治」である。これは特定秘密保護法や共謀罪と連動して、いずれ一般市民に刃が向けられる。権力に対する自発的服従を生み出す。

 森友問題と共謀罪は、構造的に連動している。私たちは手遅れになる前に安倍政治の本質を打破しなければならない。共謀罪は絶対に通してはならない。


2017年3月24日 「週刊金曜日」 1129号 9ページ「風速計-安倍の『勘ぐらせる政治』」から引用

 この記事は、安倍政治についてかなり具体的に要点を把握できているように思えます。森友学園問題や四国の獣医学部の問題などを追及していく上で、野党の議員の皆さんが作戦を考えるのに参考にするべきと思います。





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最終更新日  2017年04月12日 13時01分32秒


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