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2017年10月01日
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テーマ:ニュース(99725)
カテゴリ:ニュース
小池都知事が関東大震災の朝鮮人犠牲者追悼式に対する追悼文送付を拒否した経緯について、「週刊金曜日」記者の成澤宗男記者が9月1日付けの同誌に、次のようにリポートしている;


 昨年の8月28日、東京都内のJR両国駅前で、数人の年配の男女が「日本人を貶める都立横網町公園朝鮮人追悼碑を許すな」などと書かれた大きな布を掲げ、さらに1人の女性がマイクを握った。

「6000人虐殺の科学的根拠は一切ありません」「テロが頻発していた時代背景として・・・日本人は(関東大震災で)自分を守るために立ち上がったんてす。自警団を作ったんですよ」-。

 これは、「少しでも日本が良くなるように!と願っている女性の集まり」と自称する、「そよ風」なる右派団体の街頭宣伝の光景だ。この団体は、同駅からほど近い都立横網町公園(墨田区)に設置された「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑」の撤去を求める活動を、昨年から強化している。

 理由は、碑文に刻まれた「関東大震災の混乱のなかで、あやまった策動と流言蜚語のため、6千余名にのぼる朝鮮人が尊い生命を奪われました」という一節が、「日本人を貶める」からだという。

 東京都の小池百合子知事はこのほど、同「追悼碑」の前で毎年震災記念日の9月1日に行なわれている追悼式に、恒例となっている歴代知事の追悼文送付を断る姿勢を示した。昨年は送付しているが、今回の転換は「そよ風」のこれまでの動きと無縁ではない。

 この街頭演説に先立つ6月1日、「そよ風」のメンバーが都の建設課公園緑地部公園課を訪問。「そよ風」のブログによると、「土地、碑が東京都の所有物である以上、『碑の文言』については東京都に責任がある」との言質を取った上で、次のように迫っている。

「『誤った策動と流言飛語のため6千余名にのぼる朝鮮人が尊い命を奪われました』という不確定な文言を碑に入れ」れば、「未来永劫、日本の子供たちにすり込むことになる」-。

◆「朝鮮人が暴動」?

 この「そよ風」は2012年、群馬県高崎市内に建てられた「群馬県朝鮮人・韓国人強制連行犠牲者追悼碑」にある「わが国が朝鮮人に対し、多大の損害と苦痛を与えた歴史の事実を深く記憶にとどめ、心から反省し」といった碑文に対しても、「韓国による捏造の歴史の押しつけ」と攻撃。撤去を求める右派の運動に火を付けた。

 その後、「県の施設内にある碑が政治的に利用されている」として、設置許可の不更新を求める請願が14年に県議会で可決。県は碑を設置した団体に撤去を要求し、現在両者が前橋地裁で係争中だ。

 都立公園の「追悼碑」に対する攻撃は群馬と同様、撤去が目的。小池知事の追悼文送付拒否はその第1幕となりかねないが、直接のきっかけとなったのは、「そよ風」のメンバー8人が昨年6月19日、「古賀俊昭都議会議員と面会することができ」た(同)ことらしい。

 自民党の古賀都議は「日本会議」地方議員連盟の副会長で、民族差別発言で知られる右翼団体「主権回復を目指す会」の顧問。「そよ風」との親和性は明確だろう。「そよ風」は古賀都議に「朝鮮人慰霊碑の『文言』について今までの経緯、現状況を報告いたしました。・・・碑文については『東京都の責任下』にあることもご報告し、その後情報交換を行ったうえで、『ひとつの目標』を設定し」た(同)という。

 古賀都議は同年11月8日の都議会文教委員会で「追悼碑」を取り上げ、「6千余名というのは事実に反する」と発言。次いで、作家の工藤美代子氏の『関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実』(産経新聞出版)を引き合いに、「朝鮮独立運動家たちが暴動を起こしたことは紛れもない事実」として、「流言蜚語」が「朝鮮人殺傷」の原因とするのは、「父祖、先人をいわれなき誹藷中傷によってその名誉をおとしめること」だと主張した。

◆「追悼碑」攻撃のネタ本

 さらに、「碑の前で行われている行事に、小池百合子知事は追悼文を寄せている」と批判し、「知事の認識も改めなければならない」と述べている。このため「ひとつの目標」とは、知事の追悼文送付拒否を指すと考えられる。

 今年3月2日の都議会定例会でも古賀都議は、再び工藤氏の著書に言及しながら、一歩踏み込んで「追悼碑」の「撤去を含む改善策を講じるべき」と要求した。知事は「適切に対応する」とした上で、追悼文も「今後につきましては、私自身がよく目を通した上で、適切に判断」すると答弁している。

 だが、この『関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実』なる本は、当時の新聞社が大混乱の最中、裏も取らずに大量に流した「朝鮮人が暴動」といった誤報を「事実」として前提にし、資料の改窺・歪曲だらけで、専門家の評価はゼロ。相手は「朝鮮人テロリスト」だから殺しても「虐殺」とは言わないなどという、「ヘイト本」の類いだ。

 にも拘らず小池知事は、今年の9月1日は同公園内の慰霊堂で行なう都慰霊協会主催の大法要には出席し、「(そこで)犠牲者すべてに哀悼の意を表すので、個別の団体や個人のことで追悼を差し上けることはやらない」と、8月25日の記者会見で言明した。これについて、関東大震災時の朝鮮人らの虐殺を克明に迫った『九月、東京の路上で』(ころから)を執筆したジャーナリストの加藤直樹氏は「震災で亡くなつた人々と、日本人に虐殺された朝鮮人を『すべて』とくくって同等に扱うのは重大問題です」と指摘しながら、次のように述べる。

「虐殺を起こした流言蜚語は当初、警察等行政が加担した事実があったからこそ、二度と繰り返すまいと『追悼碑』が建てられた。それなのにそこへの追悼文を送らないというのは、工藤氏のような『虐殺否定論』に通じかねない。このままでは、碑前の集会禁止→碑の撤去という事態にエスカレートするでしょう。小池知事は衆議院議員時代の2010年、『そよ風』主催の講演会で講師を務めており、今後の動きが危惧されます」

なるさわ むねお・編集部。


2017年9月1日 「週刊金曜日」 1150号 16ページ「政治が加担するヘイト・歴史修正主義」から一部を引用

 この記事によると、朝鮮人犠牲者追悼碑の撤去を要求する右翼団体は「当時の日本人は自分たちを守るために立ち上がったんです。自警団を作ったんです」と、当時の日本人の行動を褒め称えるような言い方をしてますが、その自警団が罪も無い朝鮮人を殺害して犯罪者として処罰されたことが、政府の資料に明記されているのですから、普通の神経を持つ人間なら、当時の日本人の犯罪行為を「二度と繰り返してはならない過ち」として認識し、繰り返さないために毎年犠牲者を追悼しようと考えるのが普通と思いますが、それが「先人を貶めることになる」というのは、どういう神経から出てくる発想なのか、まったく理解出来ません。このような間違った言論には、正しい反論をしていく必要があると思います。





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最終更新日  2017年10月01日 17時16分48秒
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