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2017年10月12日
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テーマ:ニュース(99799)
カテゴリ:ニュース
解散して民意を問わなければならないような問題はないにも関わらず、安倍内閣がいとも簡単に衆議院を解散したことについて、評論家の荷宮和子氏は1日の東京新聞コラムに次のように書いている;


 「『今やったら勝てるんじゃね?』解散」が決まってしまった。総理をはじめとする、今の日本の政権の中枢にいる人たちの言葉は、どうしてこんなに軽く、誠意がないのだろう。

 8月30日に亡くなった日本原水爆被害者団体協議会(被団協)代表委員の谷口稜嘩(すみてる)さんについて、9月18日の社説はこう書いている。

「『背中が語る』と言いますが、あの”赤い背中”を直視して、痛みを覚えた人ならば、核兵器を持とうとか、戦争をしようとか、考えるはずがありません」

 この社説に対して、総理をはじめとするあの人たちは、多分同調しないだろう。せいぜい、「気の毒だけど、戦争だったんだからしょうがない」と感じるだけだと思う。「戦争だったらしょうがない症候群」に、とりつかれているのだ。衆院を解散した後に北朝鮮有事が起き、安全保障関連法の新任務を行う場合、国会承認をどうするか。小野寺五典防衛相が「事後承認制度がある」(9月19日夕刊)としれっと言えるのも、「戦争だったらしょうがない」症候群の発露だ。

 あるいは、「原子力に限らず、どんな技術にも負の側面はある」と言った福島第一原発事故当時の原子力委員長も、「地震だったからしょうがない」症候群にかかっている。原発にかかわっている人たちは、今後、どんな事態が新たにおきても「地震だったらしょうがない」で乗り切るつもりだろう。だからこそ、「廃炉の見通しはまったくつかないけど、東電は原発をアンダーコントロールしてるから、原発再開してもいいんじゃね?」と言えるのだ。

 改憲も、原発も、選挙も、「こんな人たち」によって決められてしまう。それが、今の日本の現実だ。が、だからこそ「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」のだ。

 9月19日の「言わねばならないこと」で山田洋次監督が、今どきの若者について、「無感動で元気がない」「おとなしく、聞き分けがいい」と語っていた。本当にそうだ。拙著『若者はなぜ怒らなくなったのか』では、若者は「決まっちゃったことはしょうがない」症候群にかかっている、と指摘したが、あれから十余年。今どきの若者は、「決まっちゃいそうなことはしょうがない」症候群にかかっている。だから選挙に行かない。だって、投票したってどうにもならないもの。だったら決まっちゃいそうな方でいい。

 こういった価値観で今まで生きてきた人たちに、「死に票もいいもんだよ」的な気分は説明のしようがない。「戦争だったらしょうがない」内閣と「決まっちゃいそうなことはしょうがない」徴兵予備軍。盤石の国家が完成しつつある。
(女子供文化評論家)


2017年10月1日 東京新聞朝刊 11版S 5ページ「新聞を読んで-負けるわけにはいかない」から引用

 政権の中枢にいる人たちの言葉はどうしてこんなに軽く、誠意がないのか。多くの人々が森内閣の頃から薄々感じていたことだと思いますが、それが年を経るにつれて次第にひどくなり、漢字を誤読したり、海外の記者を交えた記者会見で難民問題を聞かれたのに、人口問題と取り違えて答える首相とか、政権中枢がこういう風になったのは、一重に世襲議員が増えたせいだと思います。言葉遣いというのは、往々にしてその人が身につけた教養と、世間で苦労を積んだ結果得られた経験がにじみ出るもので、そういう研鑽や苦労を経験しなくても、親の七光りで楽々当選してきた政治家ともなると、己の教養の無さを恥とも思わずに堂々と間違った言葉遣いで通ってしまう。こういう人たちが政治を牛耳っているようでは、一度は経済大国といわれた日本もだんだん衰退していくのでは無いかと心配です。





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最終更新日  2017年10月12日 19時18分42秒


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