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2018年04月21日
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テーマ:ニュース(99426)
カテゴリ:ニュース
ノンフィクション作家の堀川恵子氏は、最近の新聞を読んだ感想を15日の東京新聞に次のように書いている;


 先月、この欄で財務省の文書改ざん問題にふれようとしてやめたのは、佐川宣寿氏が辞任を表明し、それなりに収束へ向かうだろうと楽観したからです。さて1ヵ月が経ち、事態は混迷を深める一方で誰ひとり責任をとろうとしません。底なしに露呈する不祥事は、もはや個別の問題というよりも長期政権の歪、政権の賞味期限切れを示しているというのは多くが指摘するところでしょう。

 3月31日の憲法学者、水島朝穂氏のインタビュー「憲法は究極の公文書、現政権に変える資格はあるか」との怒りには、思わず納得しました。また文書改ざんに比べると些細なことのようでも、27日の「最高裁判事国民審査公報」問題にも闇の深さが垣間見えます。昨秋の国民審査で、木沢克之判事の略歴に「加計学園監事」の経歴が掲載されていなかったという話。記載があれば×を投じた人も多かったのでは。記載内容は本人まかせで違法ではないものの、司法にまで「お友達人事」が及ぶ現状を露骨に見せつけられたようで気が滅入りました。

 連日の記事に頻出する言葉のマンネリも気になります。例えば「民主主義の危機」。定型語として使い古されるうち実感が削(そ)がれ、言葉が上滑りしています。事態の深刻さをどう読者に伝えるのか、記者の方々には取材の徹底はもちろん、現場でこそ得られる自分の言葉、新鮮な表現を探してほしいと思います。

 ビートルズの貴重な資料を英国立公文書館で発見したジャーナリスト、小林恭子氏を取り上げた記事は興味深いものでした(3月14日夕刊)。公文書館が所蔵する一万点もの膨大な資料の中には、チャーチル首相が残した小さなメモまで含まれていて、市民はそんな歴史的文書を簡単に見ることができるといいます。記録を安易に破棄、改ざんする日本の無見識について改めて考えさせられました。

 何とも重い気持ちで電車に乗り、ふと車内を見回すと、老若男女、スマホに夢中。若者たちはゲームや動画に耽(ふけ)っていて、日々の報道もどこまで市民に届いているのやらと溜息が出ます。

 直近では佐川氏立件は困難との見方も出ています。忖度や文書改ざんといった問題は刑事責任を問う以前に、政治の品格、倫理の問題でもあります。証拠がないからと居座り続ける政治家に、有権者はどう向き合うのか。一連の問題で試されているのは、実はこの国の民度なのかもしれません。

 政権のありよう、市民の無関心にやるせなくなった身には、日曜日の「本音のコラム」が一服の清涼剤。政治学者、山口二郎氏の毒舌(スミマセン)に溜飲を下げる日々は一体いつまで続くのでしょうか。
(ノンフィクション作家)


2018年4月15日 東京新聞朝刊 11版S 5ページ 「新聞を読んで-マンネリ防ぎ新鮮な言葉を」から引用

 このところ立て続けに不祥事が報じられる安倍政権は、そろそろ「賞味期限切れ」になりつつあるという指摘はその通りだと思います。証拠がないからと居座り続ける安倍首相の言い分は、自分が森友や加計学園を優遇するように指示した「公文書」がないから証拠がないということだと思いますが、しかし、世間の常識では内閣府の担当者が愛媛県の職員を東京の首相官邸に呼びつけて「これは首相案件だ」と伝えて競合の京都産業大学とは段違いの「優遇策」を実施したことは明らかになったのですから、安倍首相の「有罪」は議論の余地がありません。それでも安倍政権を退陣させることが出来ないということになれば、「この国の民度」が問題視されるのは当然の成り行きというものだと思います。





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最終更新日  2018年04月22日 17時28分38秒


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