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2018年08月15日
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テーマ:ニュース(99428)
カテゴリ:ニュース
今年、オウムの死刑囚を大量に処刑したことについて、ルポライターの鎌田慧氏は7月31日の東京新聞コラムに、次のように書いている;


 「死者たちに如何(いか)にして詫(わ)ぶ赤とんぼ」

 1年3ヵ月前、獄死した死刑囚・大道寺将司の俳句である。1974年8月三菱重工爆破事件を起こして、8人の死者と376人の負傷者をだした大道寺は、被害者を想いながら句作を続け69歳になる手前で病死した。

 「残骸の獄屋(ひとや)の梁(はり)に寒鴉(かんがらす)」。

 この荒廃の風景は処刑後の世界だろうか。わたしは大道寺の病死を知って、処刑でなくてよかったと思った。

 病が重かったのは、彼の支援者たちの交流誌「キタコブシ」を読んでいたので知っていた。あらためて書庫から句集『友へ』『棺一基』を取り出したのは、オウム死刑囚13人の大量処刑、この恐怖の7月の異常さに突き動かされたからだ。

 大道寺将司のように、オウム死刑囚たちも、テロによる社会改革はまちがいたった、と身を裂くような思いに捉えられていたであろう。被害者たちはなんの理由もなく殺された。この13人ひとりひとりの苦悩の自省は大道寺のようには社会にひろがっていない。

 まるで勝ち誇ったかのような安倍内閣の連続死刑「断行」は、揺るぎのない強権政治の誇示なのか。駐日EU代表部と加盟国の駐日大使は「極刑の使用反対」声明をだした。死刑制度存置は世界の恥だ。ハラキリ、特攻、あだ討ち。日本人の意識を縛る古い価値観だ。
(ルポライター)


2018年7月31日 東京新聞朝刊 11版 25ページ 「本音のコラム-2018年恐怖の7月」から引用

 従来の死刑の執行は事前にマスコミにリークされることはなく、命令書に署名した法務大臣は、いくら合法であるとは言え人の命を奪うという行為について慎み深い態度をとるものであったが、この度の死刑執行は事前にマスコミにリークされ、処刑の前夜は法務大臣が仲間内の飲み会でどんちゃん騒ぎをしていたことまで世間に知れ渡ってしまい、この国の政治家のレベルが一段と低下していることを印象づけた。死刑執行を事前にリークした目的は、安倍内閣の森友・加計学園問題から国民の目をそらす目的があったからに違いないが、国会に改ざんした公文書を提出して一年間も国民を騙した事件を、このまま不問に付すわけにはいかない。





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最終更新日  2018年08月15日 01時00分09秒


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