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2019年07月28日
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テーマ:ニュース(99696)
カテゴリ:ニュース
将来に大きな借金やツケを残す政治をしている安倍政権を、若者が積極的に支持する「不思議」について、エッセイストの師岡カリーマ氏は20日の東京新聞コラムに、次のように書いている;


 忘れられない光景がある。スイスからフランスへ走る車窓の向こうに広がる牧草地。降ってはやむお天気雨を逃れ、羊の群れが大きな木の下で雨宿りしている。でも群れの後方にいる数匹は木陰に入りきらず、しっかり雨にぬれている。木陰から外れているのに、自分では雨宿りしているつもりでいる羊たち。群れを信じ、もう彼らを守れない木の下で現状に甘んじるのを見て思う。もっといい木を探せばいいのに。探したところで改善の保証はない、むしろ道中でもっと痛い目に遭うかもしれないということだろうか。わずかに遅れてきたというだけで、木の恩恵からこぼれ落ちる不条理が悲しくて、脳裏に焼き付いた。

 後から来た者といえば最近、若者の政権支持と現状維持志向が話題になっている。朝日新聞によれば、安倍内閣の支持率は18歳から39歳の男性の間で際立って高いという。モリカケにも超高額米国兵器の輸入にも動揺せず、朝日新聞も問いかけたように「社会保障などで将来に回されたツケを負担する若い人々が、いまの政治を支持する」のはなぜだろう。ギリギリ生きていける、という以上の、もっとかっこいい未来を思い描くのが彼らの特権なのに。遅れて生まれてきたというだけでこの木の恩恵からこぼれ落ちる不条理に甘んじることなく、もっといい木を求めていいのに。
(文筆家)


2019年7月20日 東京新聞朝刊 11版 25ページ 「本音のコラム-もっといい木」から引用

 師岡氏のこの記事は示唆に富んでいると言えるのではないか。安倍政権は国の借金を減らすことに失敗し、年金準備金を株式相場に注ぎ込んで失敗し、原発の安全対策を怠って事故を誘発したため、後始末にこれから何十年かかるか検討もつかないという状況なのだから、若者こそ野党の主張に耳を傾け、よりましな政府の可能性を追求するべきなのに、正に羊の如くおとなしく現政権支持の姿勢を示しているのは、群れの大半が雨宿りできているので自分は濡れても我慢しているように見える。しかし、私は若者が何を考えているのか、分かる気がする。少人数の政党に加勢して苦労するよりも、財界の信任を得て大世帯を構える政党を支持していけば、やがていつかは自分にも「大きな木の下で雨宿りできる」立場が回ってくるはずだ。そう思って、どうしようもない安倍政権を支持している。そう考えると「謎」が解けたような気がします。野党が政権を握って改善できるはずの「格差社会」が、若者には、もはや「改善」は無理で、後戻りできない階級社会が目前に見えている、そういう事態に立ち至っているのではないでしょうか。





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最終更新日  2019年07月28日 01時00分07秒


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