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2024年02月19日
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テーマ:ニュース(99587)
カテゴリ:ニュース
岸田首相が裏金問題の追及をかわすために言い出した「派閥解消」のその後について、毎日新聞専門編集委員の伊藤智永氏は、3日の同紙に次のように書いている;


 自民党の派閥「解消」が、妙な雲行きになってきた。解散を決めた安倍派(清和政策研究会)では、福田達夫元総務会長が新グループ設立を予告。解散するか迷う茂木派(平成研究会)からは、小渕優子選対委員長らが相次ぎ脱会し、「いずれ小渕グループに結集か」との観測しきりである。

 福田氏は、派閥創始者・福田赳夫元首相の孫。小渕氏も、経世会(竹下派)から平成研に改称した時の会長、小渕恵三元首相の娘。「創業家の坊ちゃま、お嬢さま」が、汚れやしがらみのこびり付いた老舗を畳み、由緒正しい血統継承者として、新ブランドで出直す派閥「再編」というわけだ。もちろん首相をめざすため。

 政治資金の裏金汚染は、岸田文雄首相の号令で派閥解消論にすり替わり、派閥リーダーの世代交代へずれてきた。若返りというより家督返還、お家再興。芸事の家元みたいな理屈が、いまだ政界では臆面もなくまかり通る。

 小渕氏の派閥継承と首相擁立は、「参院のドン」こと青木幹雄元参院議員会長の遺言だった。長男の青木一彦参院議員や元側近らも小渕氏と同時に茂木派を抜けたので、共同歩調とみられる。

 ドンは秘書として仕えた竹下登元首相の死後、派閥オーナー格に納まった。平成研を攻撃して権勢を振るった小泉純一郎元首相にすり寄る際、派内に「竹下が作ったモノを俺が好きにして悪いか」と開き直った。まさに派閥私物化の権化。その遺訓に従う気らしい。

 現会長の茂木敏充幹事長は、細川護熙元首相の日本新党から自民党に転じた。今なお経歴に陰口をたたかれる。安倍派「5人衆」も元議員のおいや娘婿はいるが、たたき上げ。創業家にすれば、老舗が成り上がり者たちに台なしにされたので、正統な跡目に据え直す感覚なのかもしれない。

 麻生太郎副総裁が麻生派解散を拒むのも、自分が育てた派閥を、同じ流れで河野洋平元総裁の長男、河野太郎デジタル相に事実上譲ることになりかねないのを恐れるからであろう。

 無派閥の小泉進次郎元環境相にも、いずれ担ごう、ぶら下がろうと物欲しげな議員が群がる。

 ただの世襲ではない。元首相・総裁のプラチナ2世・3世たちが、生まれながらに次世代首相候補として居並ぶ政治である。

 派閥は解消しても必ず再生してきた。岸田氏がその法則を知らぬはずはない。派閥解消宣言は、派閥を七光り族へ先祖返りさせる深謀遠慮に違いない。公邸で忘年会に興じた岸田家4代目も黙って出番を待っている。
(専門編集委員)


2024年2月3日 毎日新聞朝刊 13版 2ページ 「土記-政界七光り族の反抗」から引用

 この記事は自民党議員が日ごろからどのような判断基準で行動してるのか、羞悪な実態を赤裸々に表現しているので、読めば吐き気を催すような気がする。〇〇派は自分の祖父が作ったとか父が作ったとか、政治の私物化も甚だしい。実に、芸事の家元みたいな理屈が臆面もなくまかり通る世界は、お茶とか生け花とか踊りの世界だけにしておけばいいのであって、政治は有権者の政治的な要求を実現するために機能するべきものであり、有権者はどの政治家が自分たちの要求に耳を傾けているのかを適切に判断して投票先を決めるべきなのだ。「ここの地元は4代前から〇〇家の先生に入れることになってる」などという時代遅れの考えを捨てて、近代的な思考と行動力を持つ有権者を増やしていくには、メディアによる「啓蒙活動」が必要ではないかと思います。





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最終更新日  2024年02月19日 01時00分07秒
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