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2024年03月26日
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テーマ:ニュース(99465)
カテゴリ:ニュース
地方から都会への人口移動がますます進んで、地方は限界集落が増えつつある現状について、文芸評論家の斎藤美奈子氏は13日の東京新聞コラムに、次のように書いている;


 山内マリコ『ここは退屈迎えに来て』は地方都市で暮らす若い女性たちを描いた連作短編集である。東京の大学を出て10年働くも、地元にUターンした「私」。地元の短大を出て就職したデパートを2年で辞め、いくつかの仕事を経て今は無職の同級生。実家にいれば楽だしねといいながら、2人はいまいちパッとせず、まさに「ここは退屈」な気分でいる。

 国際女性デーの8日、今年で3回目となる「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」が公表された。政治、行政、教育、経済の4分野における男女平等度を比較した調査で、ちなみに政治は東京都、教育は広島県、行政と経済は鳥取県がトップだった。このランクも興味深いのだけれども、地方紙に載った解説記事を読むと、各県にとってのジェンダー問題は人口流出と大きな関係があるのだと気づく。県外に流出する人口は女性、それも若い女性が多いのだ。

 彼女らが県外に出る、または地元に戻らない理由のトップは「希望する職種がない」である。賃金が低い(男女の賃金格差が大きい)、女性管理職が少なくキャリアモデルが見えない、性別役割分業意識が強い。いずれも地元離れの原因だ。

 だからといって一概に首都圏の男女平等度が高いとはいえないものの、ジェンダー平等に敏感にならないと地方創生は無理。退屈なのは理由があるのだ。
(文芸評論家)


2024年3月13日 東京新聞朝刊 11版 21ページ 「本音のコラム-ここが退屈な理由」から引用

 若い女性が県外に出たきり地元に戻らない理由は「希望する職種がない」、そこに無理して別の職種を選ぼうにも、地方は性別役割分業意識が根強く、また女性は低賃金が当たり前という古い観念もあり、「生活が楽だから田舎に戻る」という恵まれた例外は別にして、大抵の女性は都会で暮らすことになる。その上に、都会の生活は経済的に楽なのかというと、そうは行かず、この30年間、韓国や欧米ではそれなりに労働者所得が上昇しているのに、日本だけはどんどん低下してきたのであるから、恵まれた大企業の社員以外は結婚を躊躇する状態となっている。過疎化と人口減少と、実に問題の「根」は深い。





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最終更新日  2024年03月26日 01時00分07秒


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