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2024年07月05日
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テーマ:ニュース(99586)
カテゴリ:ニュース
都内の公立中学校校長が生徒の部活動の内容に直接介入して保護者から抗議書を受け取る事態に至った事案について、元文科事務次官の前川喜平氏は、6月16日の東京新聞コラムに、次のように書いている;


 東京都千代田区立麹町中学校がダンス部に「ヒップホップ禁止令」を出した。生徒は泣いて抗議し保護者は区教委に抗議書を出したという。(12日朝日新聞デジタル)

 13日、同校HPで堀越勉校長は、本年度からダンス部は「中学校体育連盟主催の公式大会を目指す」。と説明。中学校の部活動では「基礎基本の動き」が大切だと述べ、文化祭での禁止は「一部の生徒だけが出演している」との指摘を受けたからだと釈明した。

 これで生徒が納得するはずがない。部活動は生徒の自発的な活動だ。中体連の大会を目指せとか基礎基本に徹しろとか、校長が命じることではない。一部生徒の出演が問題なら、ほかの生徒の出番も作ればいい。

 堀越校長は4月の日本教育新聞に、麹町中着任後直ちにやったのが「生徒を縦に整列させる」ことだったと書いていた。工藤勇一元校長が生徒の「自律」を重視して行った改革をことごとく覆してきたのが堀越校長だ。

 同校PTAのHPで堀越校長は、自律は自由ではないと強調していた。自由のない自律は、他律の内面化でしかない。教師の期待通り自動的に動く生徒を作るだけだ。

 堀越校長は文科省や教育委員会の権威に依存している。自身も「東京都中学校長会会長」という権威だ。権威に従順な教師は権威に従順な生徒を作るだろう。
(現代教育行政研究会代表)


2024年6月16日 東京新聞朝刊 11版 19ページ 「本音のコラム-ヒップホップ禁止令」から引用

 校長先生の職務は学校全体の管理であり、各学年各クラスの授業態度をいちいちチェックしたり各部活動の内容を子細に点検して当否を評価するなどというのは、越権行為というものでしょう。個々のクラスや各部の活動について、校長として気になる点があれば、それぞれ担任の教諭や顧問教諭に声をかけて、適切な指導を促すとか生徒が何を考えているのか説明を聞くとか、それなりの「手順」というものがあると思います。それを、担当教諭の頭越しに、いきなり生徒に「禁止令」を出すなどというのでは、これは民主主義の観点からも教育上甚だ不適切な行為と言うほかありません。千代田区教育委員会はこの校長の「処分」を検討するべきと思います。





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最終更新日  2024年07月05日 01時00分11秒
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