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テーマ:ニュース(100162)
カテゴリ:ニュース
広島市の平和教育副教材から「はだしのゲン」が外されることになったとのニュースが伝えられたのは数か月前だったように記憶してますが、その件について9月21日の毎日新聞に、次のような読者の投書が掲載された;
2024年9月21日 毎日新聞朝刊 13版 9ページ 「みんなの広場-『はだしのゲン』削除理由は」から引用 この投書を書いたのは68才の男性ですが、まったく正論を述べていると思います。マンガ「はだしのゲン」は、国が戦争を始めると、社会のどのポジションの人間がどのような言動をするか、社会はどのように変わるか、いちいち細かく描写していて、歴史資料としても価値があり、マンガであるだけに子どもにも理解がしやすく、優れた教材であることは間違いないと思います。「戦後のヤミ市などが教育上よろしくない」などと言うのは、無理にとって付けたようなこじつけであり、戦争に負けて世の中が混乱すると、社会にはこんな現象も出てくるのだということは、子どもなりに理解するものであり、間違った受け止めをしないように指導するのが教育者の役目というものでしょう。町内会長に限らず、学校教員も政治家も、人前で大きな声で発言する者はみな、敗戦の前と後とでは明らかに「手のひらを反す」ような言動をしたという「事実」を我々は体験してきているのであり、そのような「体験」も後世の人々に継承していくことが、同じ過ちを繰り返さないために役に立つと思います。ところが、昨今の世の中の動きは、戦後の日本が積み上げてきた「平和への国民の意志」をことごとく蔑ろにし始めている。特に安倍政権のときから、妙な理屈をこねて集団的自衛権は憲法違反ではないだの、敵地攻撃能力も「専守防衛」の範囲内だとか、憲法9条を無視する姿勢を鮮明にしており、政府のそのような姿勢が、広島市に影響して「『はだしのゲン』を教材から外す」などという結果となって現れたのですから、その辺のカラクリを明らかにするためには、広島市教育委員会で、誰がどのような発言をして、どのような議論の末に「削除する」との結論に至ったのか、個人名を明らかにして事実関係を公表するべきであり、そうすることによって初めて、教材削除が妥当であったのか不適切であったのか、一般市民も自分事として考え、判断することが可能になると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年10月12日 01時00分08秒
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