カテゴリ:【如水・壺公慷慨】
★忘備忘却録/きょうの過去帳・狂★ ☆ 1868年-五箇条の御誓文発布。14年後、御誓文は立憲政治の実現を公約したものと信奉する板垣退助が遊説先で斬りつけられる。板垣が「板垣死ストモ自由ハ死セズ」と叫んだ事で一躍有名に。なお板垣は命に別状はなかったが、「自由さん」はのちに死亡(1882年)。☆ 児玉清が手の平を広げてアタックチャンス!と呟くクイズ番組が放映開始(1975年)。 ☆ 旧制四高漕艇部員11名が琵琶湖で練習中に突風で遭難・死亡(1941年)。「琵琶湖哀歌」が女学生の必須唱歌に。 【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年04月06日】 中国にすがるプーチン 習近平の〝思うがまま〟か? =後節= = WEDGE REPORT 《プーチンのロシア》 2023年3月28日 佐藤俊介 (経済ジャーナリスト)/ 経済で圧倒的な差 経済規模で米国とほぼ比肩しつつある中国の存在は、欧米や日本からの経済的な封鎖状態に置かれたロシアの命綱となっている。しかしそれは、共産主義国家として中国の手本であったソ連・ロシアが今、完全に中国の格下のパートナーに成り下がったことを意味する。 そもそも約4000キロメートルに及ぶ国境で接し、人口規模で圧倒する中国に対してロシアは長年、慎重な関係を維持してきた。人口が希薄で経済が崩壊状態にあったシベリアや極東地方が中国の圧力にさらされれば、中国の経済圏に飲み込まれてしまうのが明白で、社会的にも中国の強い影響下に置かれてしまうからだ。 しかし、14年のクリミア併合以降、ロシアは中国との関係強化を余儀なくされていった。中国やインド、ロシアなど新興経済国で構成する「BRICS」を重視する姿勢を示すなど、〝多極化〟を旗印に新興国と強調するという立場だったが、実態は中国の国際的な影響力の強さを借りて、自国の孤立を糊塗する思惑がある。こうしてロシアは警戒していたはずの中国と接近を続けた。 ロシアの足元を見られての交渉 プーチン氏は21日の会談では、中国が提唱する「一帯一路構想」と、ロシアが主導する「ユーラシア経済連合(EAEU)」の連携強化などを訴えたが、中国側は内心、「何を言っているんだ」との思いだったかもしれない。EAEUは旧ソ連諸国で構成されているが、発足当初から実態が脆弱で、さらにロシアによる旧ソ連国家のウクライナへの侵攻で、その先行きが一層不透明になっているからだ。プーチン氏は、自らの手で自分の足元を突き崩しながら、中国との関係をアピールしている姿が垣間見える。 中露関係の現実を、象徴しているかのような場面もあった。21日の会談でプーチン氏は中国への天然ガス輸出について触れ、新たなガスパイプラインの敷設計画について「われわれは〝事実上〟すべての項目で合意した」と語った。「事実上」ということは、実際には最終合意していないことを意味する。 欧州方面へのガス輸出が困難になったロシアは、新たなパイプラインを通じて対中輸出を拡大させる構えだ。しかし中国側は過去のパイプライン輸出の案件でも、ロシアに大幅な値引きを要求してきたとされ、それが両国間の合意の遅れを引き起こしていたと指摘されている。 ウクライナ侵攻以後の現在も、欧州に代わって莫大な規模の天然ガスや原油を中国、インドなどが購入しているが、各国は価格でロシア産燃料を買い叩いているとされる。新たなパイプラインでの対中輸出をめぐっても、中国がロシアにさらに踏み込んだ割引を要求し、価格面で折り合っていない可能性がある。 中国からウクライナへの接近はない ウクライナのゼレンスキー大統領は3月、日本のメディアに対するインタビューにおいて、中国からの会談要請は来ていない事実を明らかにした。軍事侵攻の手を止めないロシアと、ロシア軍の撤退を求めるウクライナの立場が余りにも異なり、和平仲介はめどがたたないのが実情で、中国が現時点で両国の間に割って入るメリットをどこまで見いだしているかは分からない。 和平仲介・対露接近という餌につられて、ロシア側が中国に有利な条件で経済案件を飲まされているのだとしたら、プーチン氏は自らの手でロシアを中国の術中に陥れていることにほかならない。 「調停者」を装いながらロシアの侵略を放置する習近平 =前節= 世界潮流を読む 岡崎研究所論評集 2023年4月3日 岡崎研究所 3月23日付の英フィナンシャル・タイムズ紙(FT)は、「危険な友情」と題し、習近平のロシア訪問を総括し、ウクライナ戦争に関して、中国は確固としてロシアの陣営にある印象を強めたが、これは中国にとって危険な路線であると論じている。 習近平のモスクワ訪問は「友好の旅」だと中国は呼んだ。習近平が彼の「親愛なる友」であるプーチンとの2日間の会談は内密に行われた。その中で、習がプーチンに彼のウクライナ戦争を終わらせるよう圧力をかけた形跡はほとんどなかった。中国は確固としてロシアの陣営にあるとの印象が強まった。 3月21日の中露共同声明は、ロシアがウクライナから撤退しウクライナの国境を尊重することを要求せず、北京の「ポジション・ペーパー」にある停戦の呼びかけを繰り返すことさえしなかった。共同声明は、国連憲章の「目的と原則」は遵守されねばならないと述べるが、「いかなる国の領土保全または政治的独立に対する武力の行使」も慎むべきとの条項のロシアによる違反を非難することをしなかった。 戦術的には、ウクライナへの西側からの増大する武器供与により、プーチンが戦争に勝てる見込みはほとんどない。よって、北京には敗者の側に立つか、泥沼の闘争においてロシアと大義を同じくして組むかの可能性しか残されていない。 外交的には、中国は不誠実のように見える。ロシアとの共同声明は全ての諸国に対して「平和、開発、公正、正義、民主主義、自由」の価値を前進させるよう呼び掛けている。この種の唱道は無神経に聞こえる。 経済的には、中国が、ロシアが西側の顧客に売ることができなくなった石油とガスの主要な買い手となり、両国は更に密接な関係にある。 中国がロシアに殺傷兵器を提供するかは不明確なままである。そのような行動は北大西洋条約機構(NATO)側に深い敵意を生じさせるものであることを中国は理解しているに違いない。しかし、中国は半導体のような軍民両用の物資をロシアに供給している。 習とプーチンが昨年宣言した「限界のない」連携は常に不均衡であった。ウクライナ戦争によってロシアはより中国に依存することとなった。 北京にとってより賢明な進路は、ロシアの侵略から公に距離を置き、ウクライナで勝つことはできないことをプーチンに理解させることである。習の現在の路線は西側との緊張に油を注ぎ、最大の貿易相手とのデカップリングを加速させるだけである。 ・・・・・・・・・明日に続く・・・ 古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。 ---------下記の姉妹ブログ 一度 ご訪問下さい-------------- ・・・・・
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Last updated
2023/04/06 05:30:06 AM
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