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2023/07/21
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★忘備忘却録/きょうの過去帳・
◆ 1930年 - 「早起きラジオ体操会」が東京都千代田区の佐久間公園で開始。ハンコ押したのかな・・・・・ ◆ 敗戦によって廃止された治安維持法と特別高等警察が、破壊活動防止法と公安調査庁として復活 (1952年) 。 ◆ NASAがアメリカ人のクルーを月に拉致したと発表したが「軟弱者のNASAにそんなこと出来るはずが無い」と言いがかりを付けられ、現在まで続く論争の発端となる (1969年) 。
【彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和4年07月21日

18年ぶりの優勝へ 阪神・岡田彰布の「監督力」 =後節=​
=Wedge_Onliune 【勝負の分かれ目】 / 2023年7月18日 / 田中充 (スポーツライター、尚美学園大准教授)
 

チームスローガンは「アレ」
 2005年秋~07年、筆者は産経新聞大阪運動部の記者として「虎番」(阪神担当)の末席を汚した。岡田監督は04年に闘将と呼ばれた星野仙一氏の後を受けて監督に就任。05年にリーグ優勝を果たした当時440代だった指揮官は、5大スポーツ紙(日刊スポーツ、スポニチ、サンスポ、報知、デイリー)のキャップを中心とした記者たちに常に囲まれ、貫禄十分だった。

 地元の大阪出身で早大から相思相愛で阪神に入団。チームが唯一、日本一に輝いた1985年も5番・二塁で大活躍した。現役の晩年はオリックスに移籍したものの、将来の監督候補として阪神に戻り、2軍監督や1軍コーチを歴任し、監督就任2年目の2005年に早くもリーグ優勝に導いた。暗黒時代もチームが再建していくプロセスも肌身で知るチームの生え抜きである。

 記者を大事にする指揮官で、遠征時の新大阪駅や伊丹空港では、出発の前後に記者の囲みに本音で応じる姿が印象的だった。

 主語が省略され、「あれ」「それ」など指示語が多用し、質疑応答を文字に起こしても、一見すると文脈がつながらない「岡田語録」は、第2次政権では、優勝も「アレ」でメディアにもファンにも伝わるほどになった。チームスローガンまで「A.R.E.」(エー・アール・イー)。目標(Aim!)、敬いの気持ち(Respect)、パワーアップ(Empower!)だが、指揮官が発した「アレ」のゴロが前提なのは間違いない。

 取材で接した立場から、指揮官がなぜ、ああいう言葉になるのかを考えると、とにかく頭の回転が早かったことに起因すると考える。

 記者は順を追って質問をしていくのだが、一つの質問に答えているとき、次に来る質問が頭でわかってしまう岡田監督は「そら、もうなあ、あれやけど……」などと、「あれやけど」に次の質問に対する答えが含まれているのである。言葉を略さないと、頭に浮かぶ答えや考えが発する言葉に追いつかないのだと思った。結果、色々なことが頭の中を巡って、言葉になったときには「岡田語録」のできあがりという構図に思える。

「守りの野球」を徹底する考え
 それでも、的を射た印象的な言葉もたくさんある。2006年オフ、当時のエースだった井川慶投手が米大リーグ挑戦を表明し、ヤンキースへ移籍した。

 翌シーズンに向けて「井川の勝ち星(06年は14勝9敗)を誰が埋めるか」という質問が出たとき、岡田監督は「勝ち星やないよ。大事なのはイニングよ」と強調した。当時のシーズンは144試合で、仮に1試合9イニングで計算すると、144×9=1296イニングになる。

 岡田監督は年間のイニングを1400とやや多めに見積もって、このイニング数を現有の投手陣でどう埋めるかが監督としては一番の悩みの種だとして、こう続けた。「井川はなあ、毎年200イニング近く放って(投げて)くれ200やから、7分の1を一人で投げてくれるわけやからなあ。勝ち星はどこかについてくるやろうけど、井川が投げたイニングは簡単には埋まらんよ」。

 残りの投手陣は1200弱のイニングを投げればよくなる。井川投手が抜けたことで、分子が1200から一気に1400に増える。分母となる投手陣は新戦力を加えたとしても、一人ずつの比重が大きくなるだけでなく、井川投手なら防御率3点(06年は2.97)で済むところが、他の投手で同じ200イニングを埋めれば失点の機会が増える可能性も高くなる。

 

 メディアは「誰が何勝するか」などと勝ち星を予想して、優勝ラインに届くかを計算するが、勝ち星は、消化すべきイニング数を現実の問題としてとらえていた。「守りの野球」を信条とする岡田監督の考えが凝縮されていた。

 第1次政権の岡田監督は、2軍監督時代から見てきた選手の適正を見抜き、自分が1軍監督ならと常に想定しながら、選手を育て、イメージを膨らませていた。今岡誠(現在は登録名・真訪)選手の勝負強さを勝って5番起用で打点王に導いた手腕や、藤川球児投手を中継ぎ転向させた起用法は有名だが、筆者にとって印象的だったのは05年秋のキャンプだ。関本賢太郎選手を高知・安芸で自ら身振り手振りを交えて熱血指導した。

 直後の囲み取材では、「2軍時代に鳴尾浜(2軍の本拠地の鳴尾浜球場)のバックスクリーンまで飛ばしてるんやから。自分の持ち味を発揮せな」と小さくまとまらず、大型内野手として開花させようとしていた。2軍時代の関本の良さを熟知していたからこその指導だった。また、前年までけがで代打中心だった濱中治外野手を「06年の最大の新戦力」と期待して3割・20本をマークさせたりもした。

 2軍監督やコーチ時代の「眼」を生かしたのが第1次政権なら、中野のコンバートに代表されるように、チームの外から見た「眼」が光るのが「第2次政権」だ。

想定外の事態でも、後半戦も走り続けられるか
 岡田監督のこだわりはもう一つ。レギュラーの固定である。第1次政権は、鉄人と呼ばれた連続フルイニング出場で米大リーグ記録をも上回った金本知憲選手がいた。欠場することがない金本選手を「4番・左翼」で常に記入できることが、どれだけありがたいかを語っていたことがある。

 1番・中堅の赤星憲広選手、捕手は矢野輝弘(現在は燿大)選手、遊撃手は鳥谷敬選手、一塁はアンディ・シーツ選手、三塁は今岡選手、投手も先発に井川や下柳剛投手らがいて、救援陣は藤川、ジェフ・ウィリアムス、久保田智之の3投手による強固な「JFK」が全盛だった。

 試合中の岡田監督は勝負どころ以外では、采配で派手に動くことはない。レギュラーの固定を理想とし、好不調の多少の波はあってもシーズンを通して活躍できる選手をオーダーに並べる。
ただ、今季は「固定」がうまくはまらないところもある。5番で我慢の起用を続けた佐藤輝明選手が打撃に苦しみ、湯浅京己投手の抑えプランも故障により狂った。前半戦終了間際の近本光司選手の負傷も後半戦に向けた不安材料だ。

 それでも、交流戦前の貯金が大きく、久々の首位ターンに関西は沸いている。ペナントレースは2位の広島東洋カープが追い上げてきて、3位横浜DeNAベイスターズまでは首位から3ゲーム差以内。阪神は本拠地を高校野球に明け渡す「夏のロード」も待つ。

 前出のスポーツ紙記者は「優勝の鍵は青柳投手。他球団から嫌がられる昨季までのエースがシーズン後半に戻ってくれば、戦力しては大きい」とみる。65歳になった生え抜き指揮官の2度目の胴上げなるか。

 

古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。  
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Last updated  2023/07/21 03:38:11 PM
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