賃貸住宅フェア 今田信宏さんのセミナーをまとめてみました。
先日の賃貸住宅フェアでの今田信宏さんのセミナーの概要をまとめてみました。今田さんによれば,内容は初級~中級程度とのことでした。【1 今田さんの投資歴】39歳で開始。1年間で4棟。しかし,融資がつかなくなる。融資ロジックを再考し,その後の半年で3棟購入。2009年,更に3棟購入。2006年 7棟137室2009年 10棟220室(著書には記載のなかった8~10棟目の築年・利回り・年収・返済額等の紹介があり,全てメモしましたが,7棟目までより格段に好条件でした。)投資地域は,大阪近辺。これは,住所と使える金融機関から自動的に決まってしまう。【2 収益不動産投資でサラリーマンをリタイアする会】今田さんを支えるスタッフ3人のご紹介。北岸さん(開始後,約5ヶ月でリタイア)高野さん(今田さんと出会って約4ヶ月でリタイア)三宅さん(最近本を出版)3人ともサラリーマンで多忙な中,時間を捻出して物件取得。【3 投資の目的】あくまで「CF」が目的「フルローンが付くから」「土地値が高いから」等で購入すると,失敗する。収益性を軽視すると,いずれ収益が上がらなくなり,それ以上の融資が受けられなくなる。CFを確保するには,投資プランが大切やはりRC1棟もので,CCR=30%を目指したい。鉄骨でも,高利回りか築浅なら可能性あり。投資総額は,自己資金から決まる。(今はフルローンが出ても,諸費用約7~10%までは融資不可。自己資金を7~10%で割り戻せば投資総額が出る。)遅い投資プランの例区分を融資で買う。(信用毀損。CF低い)築古を融資で買う。(融資期間短い。修繕費用が多額になる。)【4 不動産投資には,もう遅い?】過去にも何度も言われてきた。2004 大阪市内には,12%のRC多数。 「去年なら15~20%だったのに。」2007 ミニバブル 「CFの出る物件は枯渇した。」2009 不況 「融資が厳しい。」 しかし,リタイヤ者が続出している。【5 フルローンは怖い?】怖いのは,家賃に占める返済比率の高い物件。返済比率 30~45%:安全圏 45~55%:要注意 55~65%:危険 65%~ :投資不可結局CFは,(年間)返済額で決まる。【6 融資の出やすい物件】銀行の目線は単純(次の1~3)1 資金使途(不動産を買うなら問題なし)2 担保評価 積算評価額で決まる。 (土地評価額+建物評価額)×掛目 土地評価は,路線価×面積 建物評価は,再調達価格×減価率×建延面積 掛目は,70~100%3 返済可否=収益評価 収入:家賃×70~90% 支出:経費(家賃の10~30%)+返済額(金利3.5~6%) 収入=支出となるのが収益評価額 融資期間10年で利回り20% 融資期間15年で利回り15%が目安2と3のうち,低い方が最大融資額。給与・金融資産・他の物件などによって,融資額が増額されることもあるが,信用を毀損する可能性もあるので,注意が必要【7 実際の販売図面を3秒で検討する。】図面1小金井市 6,500万円土地:340平米×@約20万円=6,800万円 →積算OK建物:木造,昭38築=価値はなし利回り約12%→融資期間が12~15年しか取れないので,いずれ赤字になる。 →収益NG図面2大阪 8,650万円土地:183平米×@約15万円=約2,700万円建物:RC,平2築。369平米×約11万円(築20年RCの再建築価格×減価率。RC築15年で約13万円,RC築10年で約15万円)=約4,100万円 →積算NG利回り:12%(現況10%)→この築年数であれば,収益OK。図面3十三 11,000万円土地:321平米×@約15万円=約4,800万円建物:平3.7築,RC。525平米×約11万円=約5,800万円 →積算OK(+検査済証もあり)利回り:12.6%(現況10.99%) →収益OK(この物件は,実際に今田さんが買付を入れたけども購入できなかった物件だそうです。)