俳 句 技 法 入 門
は じ め に
俳句は、わが国の長い歴史のなかで、
庶民によって培われた伝統詩であります。
世界で最も短い17音の詩型と3句構成の
簡潔さと、即物的な表現にひかれて、国内
はもとより、中国を初め欧米でも、さかんに
作句されるようになりました。
俳句をつくり始めると、若々しく健康になり、
物事をよく観察するので、ものが見えてきて
生活も積極的になります。
美しい言葉を使うので、日本語を正しくする
文化に貢献できます。
よい事ばかりのようですが、俳句を作る
のは簡単ですが奥行が深いのです。
心でつくる詩ですから、むずかしい
ことも起ります。
本書はやさしく俳句をつくる技法を
説明しました。
まず、型を覚える方法より、リフレイン、
抒情、イメージのつくりかたまで新しい
技法を解説しました。
例句は、解説に適する作品を引用させて
いただきました。
改めて多謝いたします。
なお、平易な記述を心がけたあまり、
意を尽くさず、不備の点も多いことでしょう。
読者の御教示により、より完全なものにして
行きたいと思います。
俳句技法入門編集委員会
1992年11月30日 発行
1998年12月25日 6刷
著者: 俳句技法編集委員会
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最終更新日
2021年05月15日 14時07分02秒
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