孤 独 を た の し む 本
1 0 0 の わ た し の 方 法
誰でも孤独な時間がますます増えてきます。
人生は有限で、誰でもいつか必らず最後がやってきます。
わたしはそのことを、愛する家族や友人たちの
最後から知りました。
でも、だからこそ、
今この時間をいとおしみ明るくキラキラと過ごしたい。
「 孤独をたのしむ 」ことができれば人生は
ますます輝いてくると思うからです。
は じ め に
これがわたしの「 孤独のたのしみ方 」
な ぜ 孤 独 は 怖 い の
みんなひとりぽっちになることにとても不安になっている。
それは年をとっても若くても同じことです。
年齢にかかわらず、孤独くらい身に染みて寂しいものはありません。
若いときには青春の孤独が、年を取れば老年の孤独があります。
若い人は自分ひとりが疎外されるのが怖いという気持ちが強い。
みんなが連絡を取りあっているのに自分だけ無視されたくない。
みんなでひそひそ笑っているのにかやの外にいると
心がざわつきます。
「 空気を読む 」なんて言葉が流行ったりするのも、自分
ひとりが孤独になってしまう怖れの裏返しなのですよね。
年を取ってからの孤独は、ますます切実です。
お友達や家族といった大切な人が一人ずつ自分の
周りからいなくなっていく。
疎遠になったり、永遠の別れがあったり、ひとりで過ごす
時間がどうしても増えていきます。
結婚していてもいなくても同じこと。
人は「 最後はひとり 」になっていくからです。
以 下 省 略
著者:田村 セツコ
イラストレーター・エッセイスト
1938年、東京生まれ。
2018年5月20日 初版第1刷発行
発行所: 株式会社 興 陽 館
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最終更新日
2022年06月08日 14時03分08秒
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