カテゴリ:夢有無有
「思考と直覚」直覚と信心(十六)
人間如何に生きるべきか、人間の前生・現生・後生は如何なるものか、人間の前世・現世・後世は如何様なものか、自己の現生を如何ように生きるべきか、人生を真面目に捉えて其の答えを求める人間は安易に出来上がりの答えに解決を委ねてはなりません。何故なら、権威ではなく敬意を抱く人間に諌められ或いは著作によって励まされた経験のある人間の唯一の思考的態度とは、外圧からではなく自己の内精神から沸き起こる理法に則った衝動だからです。成る程、史上多くの哲学的な思考をもって達人が、人間の生命の存在意義或いは精神の有り様を語ってはいます。然し乍ら、其れ等の先人の知恵を鵜呑みにして、自己の思考を持って吟味せずに受け入れるとすれば、其の人間には先人の知恵が外敵権威に転化して先人の知恵を離れて「信心」と化しています。其処にはもはや思考はなく信仰の対象と転化しています。其のこと故に自らの内精神の深層に眠る霊魂の囁きさえ遠吠えのごとく聞こえるばかりであり「直覚」は期待出来ないし、死に至っては一切を去る事にもなる可能性が高くなり真実を歪めかねません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年01月04日 06時23分50秒
コメント(0) | コメントを書く |
|