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Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2019年01月16日
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カテゴリ:夢有無有
「霊魂論」エチカ詳解83
 スピノザの目的論批判としての「因的(起動因)目的論」は人間の自由意思を、目的的志向の無限の自由性と一定の内枠での自由性を厳格に区別するものですが、此処にルネサンス期の北イタリアはミランドラの領主ピーコ家に生まれたジョヴァンニ・ピーコ・デッラ・ミランドラ(Giovanni Pico della Mirandola/1463年-1494年)哲学者であり人文学者が「人間の自由意思」に関して興味深い説を唱えています。ピーコにとっては人間とは、如何なるものにも成れる変幻自在のカメレオンの如き存在そのものでした。人間とは全き宇宙の延長線上の小さな宇宙であり、その中には元素から動植物、理性、神の似姿に至るまでが含まれると思考しています。人間が動物と異なるのは、自由意志によって神のようにも獣のようにも何ものにも成り得ことができ得る特異性を持つものだとして、「人間の尊厳」を主張するのです。自然を支配する業としての魔術を信じていたもようですが、占星術、即ち、人間の運命が定められているという説は人間の自由意志に反するとして師とするフィチーノの説を批判した「反占星術論」を執筆、非ユダヤ人としては、はじめてカバラを極めたとされます。カバラ( Cabbala)、ユダヤ教の伝統に基づいた創造論、終末論、メシア論を伴う神秘主義思想ですが。 独特の世界・宇観を持っていることから、しばしば仏教の神秘思想である密教との類似性を指摘されることがありますが、スピノザの神秘主義思想に於ける神の定義との似通う面もあれども勿論のこと別物です。ピーコにとっての神は創造主であり、スピノザの神は自らの世界創造さえをも認識しない程の完璧な「有」としての完全な在り方だからです。



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最終更新日  2019年01月16日 06時11分45秒
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