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Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年03月31日
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カテゴリ:唯物論
閑話休題:ディドロの自然科学の解釈4 物質観-1:唯物論の限界
 ディドロによれば、生命とは性格には感性と刺激性の合致である。そして感性も刺激も運動である。特に生きた感性は生物の特殊な運動形態である。そして生物とって感性は、条件反射等により自分と其の環境との諸関係について、予め知るという意義を持っていると述べる。更には、魂の問題に関しても、ディドロは魂は生物(動物)の発展段階ととも一緒に成長し、身体とともに老い、そして生きた感性は死んだ感性に移行即ち死を迎える。魂は生物(動物)の統合であり、その全体の産物である。魂は脳髄において顕われるが、脳髄は特殊な組織であって、感官が外部から受けた印象を保存し記憶しておく。思考はそれらの印象を相互に連結し結合することから生じる。思考はそれらの印象を相互に連結し結合することから生じる。この思考において、自分が最初に反省を始めた時から現在に至るまで、それ自身であったという、自我であるといわれるものだと解きます。ディドロの生命観は、死んだものから生きているものへ、そして同時に生きているものから死んだものへという相互移行、或いは循環の思考背景があります。彼の分子論に、人間身体を構成する細胞を当て嵌めれば「細胞」には同質的なものはなく、まさに、遺伝子の活動の基盤であり、これ等の結合と分離によってあらゆる現象が起こる。詰まるところ、人間原理については必ずしも進化論を予期しています。世に云うマルクス・エンゲルスが確立した20世紀を席捲した哲学である「マルクス主義」は、現代でも多大な勢力を誇ります。但し、自然哲学として物理科学的な価値は今は薄れ、社会科学的思想としては未だに価値ある思想でしょう。何故なら、唯物主観・史観は宇宙の究極の起源因に関して無関心であり、社会科学に関心を置くものだからです。然し乍ら、人間は世界の存在因、及び、身に精神を生ぜしめた根本因を知りたい欲求を抱えています。



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最終更新日  2023年03月31日 06時17分03秒
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